「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

8節までの戦いぶりが早わかり。キーワードは「ミスマッチとマッチアップ」【Column】(19.4.11)

悩める指揮官。現状の打開策は。

 

8節までの戦いぶりを手短にまとめて現在地を確認してみたいと思う。

ここまでの戦いぶりを象徴するキーワードは「ミスマッチとマッチアップ」だ。

 

「ミスマッチ」とは、互いのシステムが異なるので、スタートポジションを重ね合わせるとズレが生じている状態を指す。以下の画像のとおりだ。

ミスマッチの状態。3-4-2-1の栃木が黄色。4-4-2の相手が青。

 

黄色の3421が栃木、青色の4-4-2が相手とすると、たとえば、栃木が守備局面のとき、相手のサイドバックが上がってきたらサイドで1対2の数的不利になってしまうけれどどう対応するの? という問題が生じる。

一方、栃木からすれば、攻撃時においては、前線のシャドーの選手が相手のボランチ、サイドバック、センターバックの中間あたりのズレたポジションを取れるので、相手のマークが曖昧になるから狙い目だなという感覚が持てる。

これがミスマッチの状態だ。

  

一方、マッチアップとは以下の写真を見れば一目瞭然だ。

マッチアップの状態。各エリアで1対1の局面が生まれているのがわかる。

 

各エリアで1対1の状況が生まれているのがわかる。栃木からすれば、自分の目の前の相手に負けないように守備をすればいい、というわかりやすさがある。

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