「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

敵地柏で十分な勝点1だが、まだ半分。【J2第9節柏レイソル戦レビュー】(19.4.15)

2019明治安田生命J2リーグ第9節

2019年4月14日15時キックオフ 三協フロンティア柏スタジアム
入場者数 7,498人(うち栃木サポーターはゴール裏に約300人、メインスタンドに約70人、合計約370人)
天候 曇り一時雨、中
気温 16.3
湿度 51%
ピッチ 良芝、水含み

柏レイソル 0-0 栃木SC
(前半0-0、後半0-0)
得点者:

<スターティングメンバー>

GK 50 ユ ヒョン
DF 44 福田 健介
DF 4 藤原 広太朗
DF 15 森下 怜哉
MF 40 寺田 紳一
MF 5 ヘニキ
MF 20 岩間 雄大
MF 14 西谷 優希
FW 9 大黒 将志
FW 10 西谷 和希
FW 21 大﨑 淳矢
控え
GK 23 川田 修平
DF 27 久富 良輔
DF 30 田代 雅也
MF 37 浜下 瑛
MF 11 平岡 翼
MF 6 古波津 辰希
FW 19 大島 康樹

田坂和昭監督

57分 福田→久富
79分 寺田→浜下
85分 ユヒョン→川田修

柏駅で柏サポーターにもらいました。

 

▼柏の攻撃に助けられた感はあるが 

前半の途中、柏の攻撃がビュンビュンと吹いていたとき、ふと「北風と太陽」の話を思い出していた。

イソップ寓話の「北風と太陽」。強さを争った両者は「あの旅人の服を脱がせられるのはどっちか勝負しようぜ」と競走をスタート。まず北風は、なりふり構わず強烈な風を吹き付けるが、旅人は寒い寒いともう一枚服を重ね着てしまった――というお話。

北風が柏で、旅人が栃木だ。なお、太陽は該当者なし。

序盤から柏は前線の193㎝のFWオルンガ目掛けて長いボールを多用し、力づくで押し込んできたが、栃木は冷静に対応できていた。マッチアップした森下怜哉がいう。

「オルンガには(藤原)広太朗さんか自分か、どちらかがタイトにいく。高さだと負けてしまうから、せめて身体をぶつけようと。集中できていたと思います」

森下怜哉とチャレンジ&カバーの関係を築いた藤原広太朗がいう。

「あそこは誰が競っても勝てない。大事なのはボールが入ったあと。(相手の二列目が上がってきたときに)いかにカバーするのか。その辺は(岩間)雄大君とヘニキはさぼらないのでやりやすいですし、(西谷)和希と(大﨑)淳矢もしっかりプレスバックしてくれる」

システムは442同士。栃木はここ数戦同様、柏にマッチアップで合わせる守備を仕掛けた。

序盤からベタ引きすることなく、前から奪う意志は見せたが、柏がDFラインからオルンガ目掛けたロングボールを多用してきたため、栃木の中盤は頭を越えていくボールに対してプレスバックするアクションを求められた。だが全員が集中してハードワークし取るべき守備ポジションを取りながら繋がっていた。指揮官が求めた「コンパクトな守備」を体現できていた。

(残り 3395文字/全文: 4620文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

1 2
« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ