「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

逆襲が始まるとき。【J2第13節ヴァンフォーレ甲府戦プレビュー】(19.5.11)

昨季の甲府戦は2戦3発。甲府キラーの大黒将志は3戦連発中と絶好調だ。

前節アウェイ徳島戦は2対3で惜敗。先制ゴールを守り切れずに勝点奪取とはならなかった。そして順位は最下位に転落した。今節ホームに迎えるのは4位につけるヴァンフォーレ甲府だ。強力外国人選手たちが居並ぶ相手にどう対応すべきか。栃木県グリーンスタジアムで16時キックオフ。

▼チームは本当に危機的状況なのか? 

甲府戦のプレビューだが、今週の取材を通じて感じたこと書き残しておきたい。

8日に掲載した寺田紳一のコメントを読んだある関係者から「絶望感しかなかった」という感想をいただき、そういうものかと思った。

僕は今季これまで寺田紳一と何度も取材を通じてその考えに耳を傾けるなかで、あのくらいのコメントはシーズンが開幕した頃からずっと聞いてきたので違和感は何もなかった。寺田は自分に求めているプレー水準、それに伴うチームのプレー水準のハードルが非常に高い。ハードルが下がらないので、こうなっている現状には危機感しか出てこないのだろう。その発露があのコメントだった。正直、あのままコメントを掲載するかどうか躊躇はあったが、この状況だからこそ、生みの苦しみにある選手の声をストレートに届ける意味はあると思った。

一方、やや驚かされたのは8日の藤原広太朗のコメントだった。いつもはせいぜい一選手に対して78分の取材時間で終わらせなければいけない事情もあり、ときに淡白な取材で終わることもあるのだが、このときの藤原への取材時間は20分程度、ベンチに座ってじっくりと耳を傾けることができたことも幸いした。

(残り 1673文字/全文: 2415文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ