「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

これまでの積み上げが明確に見えた試合。【J2第15節ファジアーノ岡山戦レビュー】(19.5.28)

2019明治安田生命J2リーグ第15節

2019年5月26日14時キックオフ 栃木県グリーンスタジアム
入場者数 4,286人
天候 晴天、無風
気温 32.3
湿度 35%
ピッチ 全面良芝、乾燥

栃木SC 1-1 ファジアーノ岡山
(前半0-0、後半1-1)
得点者:53分 イヨンジェ(岡山)、77分 ヘニキ(栃木)

<スターティングメンバー>

GK 50 ユ ヒョン
DF 7 菅 和範
DF 15 森下 怜哉
DF 30 田代 雅也
MF 37 浜下 瑛
MF 26 枝村 匠馬
MF 40 寺田 紳一
MF 27 久富 良輔
FW 19 大島 康樹
FW 42 イ レジュン 
FW 10 西谷 和希
控え
GK 23 川田 修平
DF 18 坂田 良太
MF 5 ヘニキ
MF 11 平岡 翼
FW 16 榊 翔太
FW 8 廣瀬 浩二 

※大黒将志が試合直前のウォームアップで負傷し、急遽イ・レジュンがスタメン入りした。

田坂和昭監督

65分 イレジュン→平岡
76分 寺田→ヘニキ

(撮影は永島一顕)

(撮影は永島一顕)

(撮影は永島一顕)

(撮影は永島一顕)

(撮影は永島一顕)

▼明確なゲームプランの下、冷静に熱くファイトした選手たち

キャプテンの藤原広太朗と西谷優希が出場停止。菅和範が1年ぶりとなるスタメン出場。坂田良太が2年ぶりとなるリーグ戦のベンチ入り。大黒将志が試合直前に負傷。イ・レジュンが急遽初スタメンに抜擢。そして最後のPK見逃し。

トピックスが盛りだくさん過ぎて何から書いていいか迷うが、チームはといえば、非常に冷静に意思を統一して熱く闘えた試合だった。

 

試合後の田坂和昭監督の言葉に集約されている。

「選手たちが本当に戦術を理解して身体を動かしてくれたと思います」

戦術を理解するだけではダメ。身体を動かすだけでもダメ。その両方を90分間、ベンチ入りメンバーも含めて、しかも気温32.3℃という厳しい暑さの下で遂行した試合だった。

 

442の岡山に対し、栃木は3421のシステムを選択。これまで栃木は相手のシステムに合わせた戦いをしてきたが、ここで変えてきた。岡山とマッチアップする4バックでは、相手の背後への速い攻撃に対応しきれないという読み。「だったら後ろを5枚にして背後のスペースを消してしまおう」(田坂和昭監督)という狙い。暑さも考慮して「60分過ぎに攻めに出る」というプランだった。

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