「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

周りに助けられながら。若きCB、森下怜哉の現在地。【PLAYERS Column】(19.6.7)

▼まだまだ道半ば、成長の途中

前節の後半アディショナルタイムの同点ゴールはでき過ぎだとしても、徐々に安定したパフォーマンスを発揮できるようになっている。

10Vファーレン長崎戦(●1-3)で気の緩んだプレーを見せて失点に絡み、翌節はベンチ外にされた頃からすれば、目に見えて浮上してきた感がある。

これも彼の持つ負けん気の強さが一つにあるように思う。

 

あの目を忘れることができない。

気の緩んだプレーで失点に絡んだ翌週。練習グラウンドを覗くと、森下はいわゆるサブメンバーのグループに振り分けられていた。栃木に来て初めてのことだった。

ピッチを半分に分けて、レギュラーグループとサブグループが境界線を挟むようにボールを追っているが、そこには見えない壁ができていた。 

サブグループのミニゲームがいったん休憩に入ると、森下はサッカーボールに腰を下ろし、境界線の向こう側の、レギュラーグループのミニゲームを表情一つ変えずに見つめていた。真剣な目だった。

「怜哉、やるぞ」 

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