「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

闘将菅和範が語る残り20試合への覚悟。「僕にとって大きなモチベーションは家族だし、そしてサポーターの皆さんだし、今何のためにサッカーをやっているかといえば、その人たちのためだけなんです」【トピックス】(19.7.17)

 ▼怖いのはあの勝ちで勘違いしてしまうこと

闘将がそこにいた。8分、失点シーンに絡んだ藤原広太朗に「大丈夫だから!」と声をかけて鼓舞し、その後も声で周りを盛り上げ続けた。拮抗した試合展開の中、試合終盤になるにつれてさらに凄みが増していくようだった。試合終盤、山口のシャドー佐々木匠に入るボールを後ろから力づくで奪い取って仲間に繋げたシーン。後半アディショナルタイム。山口のカウンターシーンでペナルティエリア内まで下がりながらも最後の最後でボールに食らいついてクリアに繋げたシーン。

「無心でプレーできていたし、試合にのめり込んでいました。あの最後の山口のカウンターのシーンもやられる雰囲気はなかったんです。映像を見返すとみんなが懸命に戻っている。オグリさんも必死に走ってスライディングしてくれている。当たり前じゃないと思うんです。あれはチームの強い意識が守ったシーンだと思います」

山口戦の前週の天皇杯山形戦。チーム一丸となった勝利を牽引したにもかかわらず、その直後の21節琉球戦は0対3の惨敗。現地まで帯同し、崩れ落ちる選手たちを鼓舞することしかできずに歯がゆい思いをした。

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