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「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

栃木SC U-18、Jユースカップ初戦を盤石な戦いぶりで突破! 次は王者サンフレッチェ広島戦【アカデミーレポート】【無料掲載】(19.10.16)

 

▼栃木SC U-18が2対0、盤石な戦いぶりで初戦を突破

台風の猛威により試合日が12日から14日に順延されていたJユースカップ1回戦。栃木SC U-18の相手は関西代表となった大阪の枚方FC。

序盤からボールを握ったのは栃木SC U-18。キックオフ直後から当たりの激しい相手をうまくいなしながら迎えた11分だった。左サイドを突破した吉野陽翔(2年)の折り返しを受けた小堀空(2年)が先制ゴールをマークした。その後も栃木がボールを支配しながら守りを固める相手に対して再三のチャンスを掴んだが、相手GKに再三セーブされるなど追加点は奪えず。逆に前半の終盤には押し返される時間帯を作られる嫌な雰囲気が漂い、40分過ぎには一瞬の隙を突かれてペナルティエリア内に侵入されたが、センターバックの藤原隼(2年)が身体を投げ出してブロックするなど粘りの守備で応戦。そしてピンチを凌いだ直後だった。前半終了間際の44分、左サイドのスローインから吉野が抜け出して送ったグラウンダーのクロスを、ゴール前に走り込んだ郷達哉(1年)が相手DFをキックフェイントで交わし切ると冷静にゴールに突き刺した。

後半も栃木がボールを握りながらゲームを支配。前線の吉野と小堀のキープ力を活かしながら両サイドからチャンスを作ったが相手の粘り強い守備の前に追加点はならず。途中から激しい雨に降られるタフなコンディションとなったが、最後まで諦めずに向かってくる相手の攻撃を冷静に凌ぎ切るなど、スコアを動かすことなくそのままタイムアップを迎えた。終わってみれば盤石な戦いぶりで、2対0の快勝となった。

 

栃木SC U-18の2ゴールをアシストした吉野は「昨年のプリンスリーグ参入戦(帝京戦)では前半に2点を奪いながら後半に3失点して負けた経験もあるので、もう1、2点は欲しいと思っていました。チャンスがあったのに奪い切れなかったのは課題です」と快勝にも浮かれた様子は見せず、「次こそ自分が点をとって勝利に貢献します」とこの日奪えなかったゴールを奪うことに貪欲さを見せた。

キャプテンの中三川海斗(3年)は「前の選手が幸先よくゴールを奪ってくれたので後ろの僕らは追加点を奪ってくれると信じてやるだけでした。自分たちのペースでできたし、結果として失点はゼロで終えられた。勝てたことも良かったと思います」とホームでの初戦突破に安堵した様子だった。

この日の試合会場はさくら市のSAKURAグリーンフィールド。選手たちの家族や関係者、栃木SCのトップチームのサポーターが見守る中、また、栃木SCジュニアユースの選手たちが総出で応援に駆けつけると、熱戦を見守るだけでなくトップチームのサポーターが奏でる数々のチャントを声を枯らしながら歌いあげ、先輩たちの背中を後押しする光景があった。

試合前には栃木SC U-18の浜嶋淳郎監督がジュニアユースの選手たちが駆け付けている様子に触れながら「俺も(柏レイソルの)ジュニアユースだったときにユースの先輩たちの姿をみて『俺もああなりたい』と思ったんだよ。だから今日は彼らのためにもこれ以上出せないというくらい力を出し切るんだ」と選手たちを鼓舞してピッチに送り出していた。いざ試合が始まると、選手たちは指揮官の期待に応え、球際や競り合いで激しくぶつかってくる相手に一歩も引くことなく激しく戦い続け、盤石な戦いぶりでホームでの勝ちを掴み取ってみせた。試合後にはユースの先輩たちがジュニアユースの選手たちの前まで駆け寄ると、トップチームのホームゲームさながら、その場の全員が肩を組んで勝利を祝う県民の歌を大合唱して喜び合った。

ホーム戦となった試合会場には栃木SCジュニアユースの選手たちも駆けつけた。

 

次の2回戦は1020日。相手は、昨季のプレミアウェスト、プレミアリーグファイナルの覇者であるサンフレッチェ広島FCユース。Jクラブでも強豪中の強豪である。広島のホームの吉田サッカー公園に乗り込む一番を前に、浜嶋監督は決意を込めるように言った。「守って勝つようなことはしたくありません。自分たちの戦いを貫いて勝ちにいきたいと思っています」。その意志は初戦を突破したこの日の試合直後にも選手たちに伝えられた。キャプテンの中三川は「僕たちの目標はベスト8です。広島相手にもボールを持ち続けて、今やれることをやって必ず勝ちます」と強豪撃破を誓った。

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