攻撃的な守備で支配し、ついに勝ち切ったゲーム。次節大宮戦も鬼気迫る戦いを続けられるか。【J2第39節アルビレックス新潟戦レビュー】(19.11.4)
2019明治安田生命J2リーグ第39節
2019年11月3日14時キックオフ 栃木県グリーンスタジアム
入場者数 6,873人
天候 晴れのち曇、無風
気温 18.9℃
湿度 75%
ピッチ 良芝、乾燥
栃木SC 2-1 アルビレックス新潟
(前半1-1、後半1-0)
得点者:18分 ユウリ(栃木)、23分 シルビーニョ(新潟)、90+3分 田代雅也(栃木)
<スターティングメンバー>
GK 23 川田 修平
DF 29 川田 拳登
DF 36 乾 大知
DF 30 田代 雅也
DF 45 瀬川 和樹
MF 37 浜下 瑛
MF 26 枝村 匠馬
MF 25 ユウリ
MF 21 大﨑 淳矢
FW 5 ヘニキ
FW 16 榊 翔太
控え
GK 35 浅沼 優瑠
DF 15 森下 怜哉
DF 27 久富 良輔
MF 10 西谷 和希
MF 11 平岡 翼
FW 9 大黒 将志
FW 47 キム ヒョン
田坂和昭監督
▼新潟に対して主導権を渡さなかった試合
新潟相手に主導権を握り、最後まで攻めに攻めて勝ち切った。耐えに耐えて掴んだ逃げ切り勝ちではなく、圧力をかけ続けて押し切った快勝である。
20位鹿児島と勝点差7という危機的状況に加えて、試合前には奮起すべき出来事もあった。先週のオフ明け、栃木のバンディエラ廣瀬浩二が引退するという告白があった。
「より心が一つになったのは間違いなくあったと思います。向かう方向がはっきりした感じがありました」
この日、千金決勝弾を叩き込んだ田代雅也が試合後に明かしているが、「他人のためにプレーすることが一番パワーが出るんですよ」とは、廣瀬浩二が常々繰り返していることである。
まさしく選手たちの気迫が見えた試合だった。
その気迫が、直近の試合で機能してきた精度のある守備に乗っかった格好となった。
相手ボールは中を締めて外にやらせる。ボールが外に動けば全体が素早くスライドし、ボールにはチャレンジ&カバーを繰り返す。
序盤から選手たちの動きに迷いがなかった。どこにボールが行けば、誰がどうプレスを掛けるのか。明確に整理され、だからプレスのアプローチが速い。
新潟の吉永一明監督がこう話している。
「もっとボールを持つ時間を作って攻撃をやりたかったんですけど、なかなかそこで時間を作れず、あわててボールを前に入れてしまうようなところもあって、有効な攻撃とそこからの守備がうまく出せなかった印象です」
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