「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

不屈の廣瀬イズムは健在。引退後の意気込みがすごい。「僕は甘くない世界で生きてきたから大丈夫です」【インタビュー】(19.12.3)

今回、引退に際したインタビューを敢行すると廣瀬浩二はやはり熱かった。特にセカンドキャリアについて水を向けると負けん気がほとばしった。こちらの予想外の熱さに、引退後の廣瀬浩二をまた期待してしまう。全文は1220日に発売されるSPRIDE栃木SC特集号(30ページ超)に譲るとして、ここではその一部を掲載する。

引退を伝えたときの次女の予想外の反応

インタビューではまず改めて引退を決意した背景を聞かせてもらった。

「一番大きな理由は、2018年シーズンに天皇杯こそ出場しましたが、それ以外のJリーグの公式戦に出場できなかったことです。契約満了になる選手がいる中で自分は2019シーズンのチームに残れる選択肢がありました。試合に全然出ていない自分がチームに残っていいのか? そんな自問自答を繰り返すなかで、周りのサポーターやお世話になってきた方々から『もう一回、お前のプレーが見たい』『このまま終わっていいのか? チャンスがあればやった方がいい』といった声をかけてもらって……。それが今季も現役を続けようと思えた大きな出来事だったんです。

息子もサッカーをやっているのですが、『お父さんをお手本にしたい』と言ってくれたんです。今までそんなことは一度も言ったことがなかったのに、真剣な顔で『お父さん、サッカーを続けてよ』と。僕は今までも家族に支えられながらサッカーを続けてきたのですが、一番には自分がプレーをしたいという欲求がありました。チームを勝たせるプレーをしてサポーターを喜ばせたかった。それが今季に限っていえば、息子や周りの人たちにそう言われる中で、誰かのためにサッカーをやろうと決意した1年だったと思います。

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