「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

J公式戦延期による中断期間もハードなトレーニングを実施。この時間でチームが克服すべき課題とは何か?【2/27 練習レポート】(20.2.27)

▼中断期間中を課題解決のための時間に

27日、栃木SCは10時からトレーニングを行い、開幕節の長崎戦で出た課題、特にカウンターの精度向上に時間を割いた。選手たちからはよく声が出ており、いつも通りのトレーニング風景という印象だった。

Jリーグが25日、新型コロナウイルスの感染拡大防止策として3月15日まですべての公式戦を延期すると発表したことを受けて、栃木SCは無用な感染を防止するべく、非公開としながら引き続きトレーニングを実施している。ただし、昨日、メディアには一定の取材ルールを設けながら公開することを決めた。

昨日26日は予定どおり2部練習を実施し、ハードな素走りメニューをこなした。明けた今日も予定通りのメニューを実施。3月18日に再開するリーグ戦、第5節ジュビロ磐田戦に向けて着々と準備を進めている。

田坂和昭監督が27日の練習後、取材に応じた。

「今回の件はリーグの決断なので我々は従うしかありません。やるべきことはリーグ戦が再開する3月18日の第5節に向けて逆算して準備をすること。コロナの問題に気を付けるべく、電車に乗らない、うがい・手洗いをしっかりする、などの健康管理をしっかり行うこと。プレー面では、開幕節で露呈した課題について、この期間にクオリティを上げることはできるので、選手たちには『この時間を大事していこう』と働きかけています。中断期間中も我々は休むことはしません。コンディション、技術、メンタル面を向上させていこう、いい状態でリーグ戦の再開を迎えよう、という共有はしっかりできています」

選手たちの反応もこの期間を有効に活かそうという前向きなものだ。

開幕節長崎戦では11分間の出場に留まったエスクデロ競飛王だが、27日のトレーニングでは、カウンターシーンでスピードに乗ったドリブルを見せるなど、再びコンディションが上がっている様子が見て取れた。

「日本中が大変な思いをしている最中ですが、僕らがここで目指しているもの、やらないといけないことは明確だし、逆に練習を続けることでモチベーションを保てると思います。ここで4日、5日とオフになるようなことがあると身体がだらけてしまう。変わらずにハードなトレーニングを続けること自体がモチベーションに繋がると思っています」

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