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「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

【無料再掲載】栃木SCに恩返しを誓う明本考浩「自分は周りに支えてもらっている分、グリスタで結果を残さないといけないと思っています」【New Face Column】(20.3.4)

1月に掲載したコラムの再掲載です。中断期間中の”おさらい”としてどうぞ。

▼スタイル云々ではなく、勝つサッカーがしたい

 

スクールのときから栃木SC一筋だ。アカデミー時代からよくグリスタに駆けつけ、トップチームの応援に手に汗を握っていた。13年に16ゴール16アシストという驚異的な活躍を見せたクリスティアーノ(柏)のプレーが今でも鮮明に頭に焼き付いている。

出身は宇都宮市。中学は旭中学校に通っていた。宇都宮のど真ん中。生粋の宮っ子である。

「ユースを出るときにトップチームに昇格できるかどうかの話になったのですが、そのときはダメという判断でした。悔しかったし、何でだろうという思いはありました。だから見返してやろうと」

国士館大学への進学は明本考浩にとって転機だった。今でこそ無尽蔵のスタミナを誇り、ボール狩りができるボランチとして強みを発揮しているが、当初はその手のタイプではなかった。

「最初は全然走れなかったんです。ユース時代も全然走れなくて、守備重視ではなくて攻撃ばっかりやっていたんです。でも、いざ国士館大学に入ったらそれでは全然通用しなかった。やっぱりボールを奪えないとダメだし、自分から動かないと何もできないと感じました。かなり意識が変わって、とにかく走ろう、と。国士舘大学もそういう練習ばっかりなんです。対人、フィジカル。そういう色が強い大学だし、気づいたら自分も強くなっていた」

置かれた環境に必死に順応し、ひたすら揉まれ、大学4年のときにはついにユニバーシアード代表に選ばれた。

「最初は絶対にてこずると思っていたんです。レベルの高い選手たちが集まっていたので、足を引っ張らないようにしないといけないな、と。でも、ピッチに入ってみたら意外とできてしまった」

闘えるボランチとして強みを押し出してフル稼働し、遠征したナポリの世界大会では優勝を手にした。栃木SCアカデミー時代からタイトルとは無縁だったが、人生で初めて頂点を掴んだ。自分の価値を高められたのだと思うとうれしかった。

結果を残すと、扉がこじ開けられるように明本に声がかかり始めた。他のJクラブの誘いもあった。が、明本の心は決まっていた。

「栃木が大学でプレーする自分を早くから見に来てくれて、そうして声をかけてくれた。お世話になったクラブに恩を返したいという気持ちがあったから、すぐに決めました。強化部長の熱意も伝わってきました」

1月、新チームに合流した明本は、誰よりも走り、そして球際で闘うなど、らしさを存分に見せながら早くもチームに溶け込んでいる。

本職はボランチ。闘うボランチとしてどこまで通用するのか、自分でも今から楽しみでならない。

国士館大学ではチームが勝たないといけない土壇場で、一つ前にポジションを上げて得点に絡むことも要求されていた。前線から中盤まで複数のポジションをこなせることも強みの一つだ。

「ボールを奪うこと、切り替えの速さ、あとは運動量を見てほしい。ボランチ、それから大学3年生以降は右サイドハーフもやっていました。サイドハーフがプレッシングのスイッチになるので、そこで自分がキーマンになれれば」

地元宇都宮でプロキャリアがスタートできたことは当然ながらうれしい。古くからの友人たちがすぐ近くにいて、周りに支えられている感覚がある。

「それだけに、自分はグリスタで結果を残さないといけないと思っています。目標は開幕からスタメンで出ること。それをクリアしたうえで、少しでもチームを上の順位に持っていけるように頑張ります」

 

■プロフィール
【氏名】明本 考浩(AKIMOTO Takahiro)
【ポジション】MF
【生年月日】1998年1月31日(21歳・大学4年生)
【出身地】栃木県宇都宮市
【身長/体重】170cm/65kg
【経歴】
簗瀬SC(現・FCみらい)/栃木SCサッカースクール(宇都宮市立簗瀬小学校) → 栃木SCジュニア → 栃木SCジュニアユース(宇都宮市立旭中学校) → 栃木SCユース(学校法人作新学院 作新学院高等学校) → 国士舘大学
(代表・選抜歴)
2019年:ユニバーシアード日本代表(第30回ユニバーシアード競技大会[2019/ナポリ] 優勝)、
全日本大学選抜、関東B・北信越大学選抜

 

シーズン始動日、いきなり課せられたシャトルランでトップの座を明け渡さなかった明本考浩(一番手前)。開幕節ではルーキーながら開幕スタメン出場を飾るのみならず、右サイドでハードワークをベースに攻守において強度を見せつけ、観る者に期待以上となる大きなインパクトを残した。

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