「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

Jリーグが再延期を発表。栃木SCのリーグ再開初戦は5月2日、ザスパクサツ群馬との北関東ダービーに。【ニュース】(20.3.25)

▼リーグ戦再開は諸々の条件付きで

本日25日の開催された臨時の実行委員会により、Jリーグの3度目となる延期が決まった。4月3日のリーグ戦再開は見送られ、J1は5月9日、J2は5月2日、J3は4月25日の再開を目指すことで合意した。各クラブが再開に際して、マスクや消毒液、サーモグラフィーなどの感染予防の準備のために最短でも4月中旬、さらにクラブスタッフらが予防器具を試用する期間に余裕を持たせるため、より大人数の来客が見込まれるJ1とJ2は4月中の開催は避けたとのこと。

この結果、栃木SCのリーグ戦の再開初戦は5月2日、アウェイでの北関東ダービー、ザスパクサツ群馬戦となった。ホーム初戦はこの北関東ダービーから中3日の5月6日、今年竣工した新スタジアムであるカンセキスタジアムでの大宮アルディージャ戦の開催を目指すことになる。

これでリーグ戦の延期は計11試合、うち栃木SCのホーム開催は6試合となった。東京五輪の延期が決まったため、五輪開催のために中断期間とされていた7月下旬から8月上旬の間に、組み直したスケジュールを2~3試合ほど組み込むことができそうだが、リーグ戦の再開時期が徐々に後ろに倒れていることから、気温が上昇する状況下で連戦をこなさなければいけない状況に直面していきそうだ。

今回の実行委員会で村井満Jリーグチェアマンは併せて、全国的な人の移動や大規模なイベント開催を避けるという政府要請に従う形で、リーグ戦再開から2か月をめどにアウェーチームのファン・サポーターの観戦自粛を求めた上で、席割も前後左右を空席とするなど、スタジアムの収容率を50%以下となることを目指すとしている。各クラブはすでに販売済みのシーズンチケットの席割などに苦慮することになりそうだ。

なお、村井チェアマンは、新たに政府や自治体から要請があれば、無観客試合や日程変更に柔軟な対応をする、としており、今後の新型コロナの感染拡大次第ではリーグ戦の再開が再び不透明なものになる可能性も十分にある。

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