「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

人として当たり前のことをやり続ける――。「人間・菅和範」を形作るルーツとは?【Jリーガーの履歴書 Vol.5 菅和範編(後編)】(20.5.17)

新連載、Jリーガーの履歴書。プロになった選手たちのプロ入りまでの歩みを振り返ります。Vol.5は菅和範選手をピックアップ。先日の前編に続き、後編をお伝えします。

 

人口1万人未満の小さな町の愛媛王者で揉まれたジュニア時代。菅和範は小学生のときから”闘将”だった!?【Jリーガーの履歴書 Vol.5 菅和範編(前編)】

 

▼今治東高から高知大学へ

 

――当時から、プロになれるものと思いながら、今治東高校でDチームからのスタートとなっても壁を突破していく、そういう感じだったんですね。

 

「そうですね。なにくそという思いは相当強かったと思います。ただ、高校1年の途中で愛媛選抜に選ばれてからは目標ができました。もう自分の中では愛媛選抜に入ることは当たり前、それを高校の3年間はずっと選ばれ続けてやろうと。その上で自分が3年生になったときに高校サッカー選手権とインターハイに出場することが目標になりました。そのときにも僕はプロに行くものだと思っていましたが、まだリアリティはなかったんです。高校3年生でプロに入れるかといえば、現実としては難しいだろうと。でも、どうにかして自分はプロにはなるんだろう、と思っている(笑)。胸に秘める思いはあるけれど、自分の立ち位置は理解している、みたいな」

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