「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

栃木SC/2016年 J3初年、苦難の船出。怒涛の10連勝、悲劇のホーム長野戦、立ちはだかる中美慶哉。【ヒストリープレイバック】(20.6.3)

2016年
リーグ2位/16チーム
勝点59 17勝8分5敗 38得点20失点
天皇杯県予選敗退
監督 横山雄次(1年目)
最多得点者 大石治寿(11点)

栃木フットボールマガジンが選出する2016年シーズンのベスト布陣。

主な控え
GK竹重 安希彦 
DF坂田 良太
DF西澤 代志也
MF佐々木 勇人
MF山本 大稀 
FWジャーン・モーゼル
FW上形 洋介

 

▼デッドラインは「年間5敗」だったが…

J3に降格した栃木は1年でのJ2復帰を目指し、湘南ベルマーレで3年間、曺貴裁の右腕としてヘッドコーチを務めた横山雄次を指揮官に据えた。廣瀬浩二、菅和範、本間勲、尾本敬、山形辰徳、杉本真といった2015年のチームを支えたメンバーたちが「栃木を何としてもJ2に戻す」という不退転の覚悟でチームに残った。

そして新たにJ3の得点王・大石治寿、横山チルドレンの広瀬健太、夏に宮崎泰右、島川俊郎といったメンバーが加入した。

2016年のJ3の昇格枠はまだ1.5枠(現在は2枠)、そして現在のように降格救済金(9千万)もなしという時代だった。優勝チームは自動昇格、2位はJ2とのホーム&アウェイの入れ替え戦を戦わねばならず、栃木SCとしては優勝するために、わずか30節の短期決戦に対して「年間5敗」というデッドラインを設定し、未踏のJ3に船出した。

 

▼開幕早々、理想から現実的な戦い方へシフト

(残り 3122文字/全文: 3765文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ