「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

エスクデロ競飛王「どフリーでシュートを打てていること自体がすごくいいことだし、それを決めることができれば」オビ・パウエル・オビンナ「試合をやればやるだけ得られるものが大きいです」【J2第25節 大宮アルディージャ戦直前コメント】(20.10.9)

今週の7日、エスクデロ競飛王、オビ・パウエル・オビンナがJ2第25節大宮アルディージャ戦に向けてコメントした。

■エスクデロ競飛王

――直近の戦いぶりについてどういう思いでいますか?

「京都戦、福岡戦、長崎戦と3試合ともスタメンだったのですが、勝てなかったことはすごく悔しいです。ただ、僕がシーズン前から言っているとおり上位を目指すためには、今やっているサッカーを続けないといけないと思っています。自分たちの狙いの中には、前線でカオスを作るとか、奪ったら10秒以内でフィニッシュまで行くとか、そういうことを続けながらも、しっかりとボールを持つことがあります。長崎戦の後半はそれがすごく出ていたと思いますが、相手を押し込んでいる状態であれば相手はほとんどチャンスがないですし、でもゲームとしては、相手の最初のチャンスで失点して負けてしまったと。福岡に対してもほとんどピンチらしいピンチは招いていないのですが、1本のフリーキックで負けてしまったと。僕たちがやっているサッカーはすごくポジティブだし、みんなが戦えています。そこにプラスアルファを加えていこうとしている中で、前節でいえば、クロ(黒﨑)のシュート、ミゾ(溝渕)のシュート、(山本)廉のシュート、(森)俊貴のシュートと、ゴールを入れるチャンスは5回、6回とあったなかで決めきれなかった。それが今の課題だと思いますが、今まではそういう決定的なチャンスにもなかなか行けなかった試合が多かったのですが、それがシュートまで行けている。どフリーでシュートを打てていること自体がすごくいいことだし、それを決めることができれば2連勝、3連勝、4連勝、5連勝も僕は見えてくると思っているんです。だから、今やっていることを続けることが、上位に行くための近道だと思っています」

――トップ下として機能していると思いますが、トップ下として考えていることは。

「ボールを奪ったあとの預けどころがあるのか・ないのかで全然違うし、そこは僕が出ているときには前線の預けどころを作ってあげようという意識しています。そうすることで、僕に相手が引き付けられる分、周りの選手たちがフリーになれるので。相手にとってすごく嫌なポジションを取るように心掛けています。ボールが来る3秒前までにどういうプレーをするのかある程度イメージできるから、京都戦のときのスルーパスもそうですね、前節などでもミゾが前半にシュートを打てたシーンでも、相手が僕に2人来るから引き寄せて、そこでパスを出すからミゾがフリーでシュートを打てる状態ができるわけです。周りがうまく僕を使ってくれているし、僕もそれをうまく使えているんです。ミゾなんかはどんなボールでも僕に入れれば収めてくれると思っているし、この前なんかはボールを奪ったあとにミサイルのようなボールを僕に入れているんですけども(笑)、でも僕はどんなボールでも基本的には収められるからそれでいいんです」

――そうやってチャンスは作れるわけですね。

「一番良くないのはチャンスをまったく作れずに0-1で負けるという展開であって、でも実際のところは、京都戦も福岡戦も長崎戦も何度もチャンスを作りながら相手を押し込む時間もすごく長い中で、最終的に点を取ることができなかった。もちろん、 最後のクオリティのところはあるんですけど、そこまで行けていないわけではないですから。監督からの指示も適切だし、チームとしてのバリエーションも今はどんどん増えています。ただ、そのすべてが中途半端になってしまうと今度はなかなか勝てなくなってしまうので、僕が出ているときは、どんな攻撃をして、どうやって点をとるのかはしっかり整理してやりたいなと思っています。次の5連戦、僕は5連勝することもできない目標では決してないと思っているし、そうしないといけないと思っています。充実の5連戦にしたいなと思っています」

 

 

■オビ・パウエル・オビンナ

――ここ数試合はスタメンですが手応えは。

「試合をやればやるだけ得られるものが大きいです。試合の緊張感の中でプレーをすることによって、練習でやっていることがこれだけできると確認できるし、試合が出ることが僕にとってはすごく大切だと改めて思います。気づきがそのまま成長に繋がっている感覚があります」

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