「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

序盤の劣勢から守備を修正して盛り返すも、ラストの精度不足が響いた妥当な勝点1。【J2第25節 大宮アルディージャ戦レビュー】(20.10.11)

2020明治安田生命J2リーグ第25節

2020年10月10日14時キックオフ NACK5スタジアム大宮

入場者数 1,389人

大宮アルディージャ 0-0 栃木SC

(前半0-0、後半0-0)
得点者:

天候 雨
気温 16.8
湿度 90%
ピッチ 全面良芝、水含み

<スターティングメンバー>

GK 50 オビ パウエル オビンナ
DF 23 柳 育崇
DF 30 田代 雅也
DF 6 瀬川 和樹
MF 17 山本 廉
MF 5 岩間 雄大
MF 14 西谷 優希
MF 15 溝渕 雄志
FW 29 矢野 貴章
FW 18 森 俊貴
FW 9 エスクデロ 競飛王
控え

GK 1 川田 修平
DF 40 井出 敬大
DF 33 黒﨑 隼人
MF 13 禹 相皓
FW 19 大島 康樹
FW 34 有馬 幸太郎
FW 20 韓 勇太

78分 山本→大島
90分 黒﨑→溝渕
90分 エスクデロ→韓
90分 森→有馬

 

 

▼苦しい前半の30分間、その後守備を修正

前半30分頃まで苦しい展開だった。ここで失点していれば勝点1もままならなかった。

苦しいながら最終ラインの水際阻止の守備は機能していた。その後、守備のプレス連動が修正されると、徐々にチャンスも作り出せていた。そこで決めることができればベストだったが、この日はクロスもフィニッシュも精度が足りなかった。

 

立ち上がりから苦しかったのは、栃木のハイプレス連動に対し、大宮の対策がハマっていたからだろう。

まずハイプレッシャーを回避するロングボールをイバ目がけて入れるときは、両ワイドも中に絞った位置取りを意識し、セカンドボール回収に目を光らせた。この点で序盤からイーブン以上に持っていかれていた。

もう一点は、相手のボランチ1枚をフリーにしてしまったことだ。これも栃木対策として準備してきたのだろう。

前半が始まってから目に付いたのは、ボランチの三門のポジションの高さだ。ビルドアップの際にボールサイドのサポートに来るボランチの三門のポジション取りが若干高かった。

相手のビルドアップの際に相手ボランチをケアするのはFWの仕事になるが、高い位置を取る三門をエスクデロがケアすると、ボールサイドに低い位置でサポートに来るもう一方のボランチの小島が空いてしまう現象が見られた。要するに、三門のポジション取りは小島をフリーにするための呼び水だった。

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