「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

中2日ながら90分間持続したハイインテンシティ、そして最後の一瞬の隙。【J2第38節 アルビレックス新潟戦レビュー】(20.12.3)

2020明治安田生命J2リーグ第38節

2020年12月2日19時キックオフ デンカビッグスワンスタジアム

入場者数 4,109人

アルビレックス新潟 2-2 栃木SC

(前半1-0、後半1-2)
得点者:41分 中島元彦(新潟)、47分 矢野貴章(栃木)、51分 森俊貴(栃木)、90分 シルビーニョ(新潟)

天候 晴れ
気温 8.2
湿度 43%
ピッチ 良

<スターティングメンバー>

GK 22 塩田 仁史
DF 33 黒﨑 隼人
DF 4 髙杉 亮太
DF 30 田代 雅也
MF 18 森 俊貴
MF 25 佐藤 祥
MF 14 西谷 優希
MF 15 溝渕 雄志
FW 8 明本 考浩
FW 9 エスクデロ 競飛王
FW 17 山本 廉
控え

GK 1 川田 修平
DF 35 池庭 諒耶
DF 6 瀬川 和樹
MF 5 岩間 雄大
FW 19 大島 康樹
FW 34 有馬 幸太郎
FW 29 矢野 貴章

46分 エスクデロ→矢野
65分 山本→大島
79分 西谷→岩間
79分 溝渕→瀬川
90+3分 森→有馬

 

 

▼ハイプレス→回収するも…… 

ハイプレスから狙い通りに何度も奪うも、奪ったあとのラストの質が伴わず、相手がプレスに慣れてきた前半終盤に失点。後半冒頭から投入した矢野の勢いによってもう一度活性化して2ゴールを奪って逆転し、落ち着いてゲームをコントロールできていたが、最後に一瞬の隙を突かれて同点とされた。そんなゲームだった。もったいない試合だった。

 

新潟は4-2-3-1。ビルドアップのキーマンは間に顔を出してくる左SH本間至恩とトップ下高木善朗だったが、彼らにうまく間で受けられて前進されるシーンはあっても、それ以上に前で引っ掛けて相手ゴールに迫るシーンを何度も作ったという前半序盤だった。

僕の取材ノートには「ハイプレス◎」のメモ書きが序盤から30分過ぎまで11回も記録されている。だが、奪ったあとからゴールに向かっていく過程でパスやラストパスにミスが生じてしまい、明確にフィニッシュに行けたのは7分過ぎ、森から中央の明本、エスクデロと渡って中央からエスクデロが右足を振り抜いたシーンくらいか。栃木は前から何度も引っ掛けながらも、フィニッシュに至った回数自体は少なかった。

 

一方の新潟もボールを奪われたあとは最終ラインやボランチ勢がすかさず中央を固めて栃木の中央攻撃を封鎖していた。栃木はそこに突っ込んでいきながらボールをロストしてしまうシーンが多々あったのだが、ここが今後、来季にかけて精度が求められる局面だろう。

(残り 5190文字/全文: 6238文字)

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