「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

次節山形戦でまずクリアすべき課題は何か?【Column】(21.3.17)

 

甲府戦を3回ほど見直したが、レビューに書いたとおり、全体の印象はそれほど悪いものではない。耐えた前半。2点ビハインド後に前へ出ていくチームの圧力などなど。走る、戦う、球際の強度などをまだまだ上げないといけない選手もいるが、それらは意識やトレーニングで変わっていくものだ。「与えられたトレーニングをしっかりこなすことで自然とプレー強度が上がっていった」と話すのは大島康樹。西谷優希も次第に栃木スタイルのスタンダードのレベルに達した選手の1人だろう。悠長なことは言っていられないが、実戦を通じて引き上げられていくものでもある。

その意味で、甲府戦がまずは”守備を締める”チームのベースだと感じられたので、もうあまりスタメンをいじらない方がいいのでは、というのが僕の考え方だが、強度を向上させるために人の入れ替えをする可能性はある。

岡山戦も秋田戦も甲府戦も何度も見直したが、攻撃のちぐはぐさはあれど、鼻から守備の大枠としての印象はそれほど悪くはない。が、先に失点しているのが何よりも痛い。そしてそれには理由がある。田坂監督が「いい守備をしないといい攻撃はできない」と明言している以上、次節山形戦に向けてまずやるべきことは守備の再構築、そして次に攻撃だ。ハードワーク、球際の強度向上は大前提。そのうえで、以下に整理した。

 

・軽率なプレーをなくす
・リスタートの守備対応を修正する
・前半と後半の入りを注意する
・セカンドボール奪取後の攻撃構築

 

▼軽率なプレーをなくす

(残り 2542文字/全文: 3211文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ