「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

【ほぼ無料掲載】和田達也が昨季8月以来、7カ月ぶりに全体練習に合流。「みんなで声を出しながらというはやっぱりいいですね」【3/31 練習後コメント】(21.3.31)

靭帯断裂の大けがから復活を誓う和田達也が31日、昨季8月以来、7カ月ぶりに全体練習に合流した。まだ対人のトレーニングには入れないが、徐々にピッチを上げていく予定だ。練習後にここまでのリハビリ期間などについて振り返ってもらった。

 

■和田達也

――全体練習に合流したのは今日からですか?

「今日から部分的に少しずつです」

――午後のボールを使ったトレーニングにも入る予定ですか?

「今のところ対人のトレーニングはなしです。ウォームアップや対人以外のところで入る流れになっています」

――完全に合流するのはもう少し先。

「そうですね。ここから徐々に1週間ずつメニューを増やしていきます」

――午前トレーニングはシャトルランでしたが、感触は?

「今まで1人で走ることが多かったので、両脇にチームメイトがいて、みんなで声を出しながらというはやっぱりいいですね。今、チームは若い選手も自分から声を出してやろうとやっているので、そういう雰囲気で走れたのは嬉しくて楽しかった」

――改めて全体練習に入って、周りでは誰が1番声を出しているとか、気に留まったところは?

「(同い年の)柳とはよく2人でご飯に行ったりしているのですが、キャプテンという立場になっていろいろなことを見ているなと思っています。面矢などはルーキーですが試合にも絡みだして、練習のときも声を出してすごく良いなと」

――柳選手は開幕3連敗した頃の途中ぐらいからかなり意識的に声を出すようになったと感じます。本人の意思は聞いていたりしますか?

「今年になってより2人で話すことが増えたのですが、練習の雰囲気についてヤナが課題の一つにしていたところではあります。僕はリハビリで全体練習はあまり見られず分からないこともありましたが、開幕3連敗した辺りではなにが足りないのかを話しました。そこでまずはヤナが先頭に立ってチームの雰囲気を変えられたら、という話もしていました。キャプテンになってより一層責任感がついたかなと思います」

――和田選手は今年も選手会長ですか?

「はい、そうです」

――そういう意味でもチームに対して「なにか自分が」という思いもあるだろうし、実際にやっていることもありますか?

「年齢的にもちょうど真ん中ですし、柳とも言っているのは僕らの世代が上の世代と下の世代の間にいるので、中心になってどんどんやっていかないといけないなと思っています」

――和田選手自身は長いリハビリを乗り越えて、2回目の長期離脱の苦しさや不安もあったと思います。何を大事にしながら日々過ごしていましたか?

「とにかく、もう一度ピッチに戻ろう、ということです。今の栃木のサッカーを自分自身がしっかり体現することをずっと念頭に置いてリハビリしていました。トレーナーさんも含めて、僕自身が2回目の大けがということもありますが、前回よりもレベルアップして戻らないといけないという共有でリハビリをしてきたし、ずっとそう思ってやってきました。今まで通りでは駄目なので、意識的には前回以上に上げないといけないと思ってやっています」

――より強くなるというのは、筋肉量を増やすとか。

「そうですね。今の栃木は走ることがベースにあるので、ボールを蹴ってサッカーをしたいという気持ちが強いなかで黙々と走るというは正直、メンタル的にキツかったのですが、その辺も含めてトレーナーの方が色々と工夫をしてメニューを組んでくれたと思います」

――1回目のケガは逆の足ですよね?

「そうですね、はい」

――その逆の足について大けがをしてしまったことについて思うことはありますか?

1回目は試合のときで、対人の接触はなしで自分でやってしまったのですが、2回目は練習中の対人の接触で逃れられなかったので、自分の中ではもう切り替えてやろうという気持ちになっていました」

――鍛えていけばカバーできそうですか?

Jリーグにも靭帯断裂を2回経験している選手もいますし、(前所属の)松本山雅で一緒にやっていたカターレの椎名君などは4回ほどやっていて、僕が2回目をやってしまったときに連絡をくれて『まだまだ大丈夫だよ』という声を掛けてくれました。僕自身もこれで終わりたくないですし、さらにレベルアップしたいという思いでずっとやっています」

――坂田良太“先生”とも連絡を取りましたか?

「連絡は常に取っています。ご飯というか会って話を聞いたり、ケガをしたすぐのタイミングで親の次ぐらいに(坂田)良太君に連絡したし、なにかあれば坂田先生に相談しています(笑)」

――どんなことを言ってくれますか?

「『まだまだやってほしい』という思いというか『ここで辞めないでね』とずっと言ってくれています。いろんな人のためにもやりたいと思います」

――エスクデロ選手もリハビリで一緒になると思いますが、どんな話をしていますか?

「今年のキャンプ後ぐらいにセル君がチームに合流しました。それからリハビリの雰囲気も明るく変わりました。セル君自身もトレーニングとは別に自分で追い込んでいるし、お互いに『ピッチに早く戻りたいね』という話はよくしていて。毎日リハビリをしているとキツイ部分もあるのですが、セル君が走っていると僕が声を掛けたり、僕が走っているとセル君もモチベーションを上げてくれたりするので、セル君の存在は大きいですよ」

本日午前トレーニングで和田の復帰を僕のTwitterでツイートすると、戦友たちからも以下のとおり続々と反応があった。

 

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