「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

強気の真っ向勝負も磐田の個に屈す。 だが継続あるのみ。【J2第11節ジュビロ磐田戦レビュー】(21.5.2)

2021明治安田生命J2リーグ第11節

2021年5月1日14時キックオフ ヤマハスタジアム

入場者数 5,396人

ジュビロ磐田 3-2 栃木SC

(前半2-1、後半1-1)
得点者:28分 ルキアン(磐田)、30分 矢野貴章(栃木)、37分 ルキアン(磐田)、56分 ジュニーニョ(栃木)、76分 伊藤洋輝(磐田)

天候 晴れ
気温 20.4
湿度 54%
ピッチ 良

<スターティングメンバー>

GK 1 川田 修平
DF 5 柳 育崇
DF 22 小野寺 健也
DF 26 面矢 行斗
MF 2 吉田 将也
MF 41 松本 凪生
MF 37 上田 康太
MF 10 森 俊貴
FW 11 ジュニーニョ
FW 29 矢野 貴章
FW 13 松岡 瑠夢
控えメンバー
GK 15 岡 大生
DF 36 乾 大知
MF 16 菊池 大介
MF 17 山本 廉
FW 25 佐藤 祥 
FW 19 大島 康樹
FW 34 有馬 幸太郎

46分 吉田→大島
67分 ジュニーニョ→山本
78分 松本→佐藤
78分 松岡→有馬
90分 上田→乾 

 

▼磐田が若干の綻びを見逃してくれない

試合後に田坂監督が「3トップが強烈だった」と振り返ったが、ルキアン、山田大記、大森晃太郎らにそれぞれ決定的な仕事を許して失点を重ねた試合だった。

そんな前半を受けながらもビビってDFラインを下げることなく、前掛かりなコンパクトを維持し、そうして後半の攻勢で一時同点まで持っていった流れは非常によかった。

ここ数戦見せている”ただでは負けない栃木”。

そこから勝ち切るにはもうひと山越えないといけないが、相手の個の力に遭遇しながら現状のチーム力の一端は示した試合だった。

 

7分過ぎ、雷雨が激しくなり一時中断。ほどなくして試合は再開した。大事に至らず何よりである。

最初の失点は28分だった。

ボールを握る磐田にDFラインとボランチ辺りで出し入れされるのはいいのだが、ただ、ボールがサイドに入ったときのアプローチがやや緩くなり、サイドから突破口を許してしまったシーンだった。

警戒していた右ウィングバック松本昌也にクロスを入れられ、ニアサイドのポイントに飛び込んだ山田にひと振りされると、こぼれ球をルキアンに押し込まれた。

ニアサイドを抜け目なく狙う山田、そこに合わせる松本のクロスの質、CB柳を身体でブロックしながらこぼれ球を冷静に押し込んだルキアン、というシンプルながら質の高いゴールだった。

 

前半序盤から右サイドバックの吉田将也のタッチライン沿いのアプローチがやや緩かった。対峙する相手左ウィングバック伊藤洋輝はあえて吉田のアプローチが届きにくい、やや下がったポジションでボールを受けていた。

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