「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

黒﨑隼人が栃木復帰を決めた理由、そして覚悟。「去年以上の結果を」【トピックス】(21.7.9)

黒﨑隼人がチームに復帰してから約2週間が経過する。日々のトレーニングの中のシャトルランでは昨季同様に貫録の走りで先頭を引っ張るなど、黒﨑はずっとチームにいたかのような振る舞いでその風景に馴染んでいる。

黒﨑は最短で次々節23節ヴァンフォーレ甲府戦から出場可能となるが、もう身体も心も準備はできているだろう。”爆速スプリント”と称された迫力ある走り、そして高速クロスがリスタートの瞬間を待っている。

 

▼移籍を葛藤した心中

昨年オフ、栃木にお別れを告げた黒﨑は今季、J1大分で飛躍への一歩を踏み出そうとしたが、壁にぶつかった。今季のJ1大分では、6月までにリーグ戦5試合に出場、うちスタメンは1試合、その他はルヴァン杯と天皇杯の出場に留まった。

「大分がやっているサッカーは素晴らしいと思っていました。でも、そのスタイルになかなかアジャストできず、ずっと苦しんでいたのは事実です」

サイドバックとしての推進力を一番の売りとする黒﨑だが、3バックを採用する大分では近しいポジションである右CBや右ワイドを任され、ある程度のチャンスも与えられていた。

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