後半戦の勝負のキーワードは「栃木のサッカーを貫き通せるか」【23節までの振り返り with 堀田利明(前編)】(21.7.24)
▼徹底するのが栃木のサッカー
作新学院大学サッカー部監督であり、栃木SCのOB堀田利明さんはラジオで栃木SCの試合解説をするなど継続的にトップチームを見られており、僕もこれまで試合会場で何度も会っている。
その堀田さんに今回、2試合前の新潟戦と前節の甲府戦を見てもらい、現状のチームの課題や後半戦の展望についてあれこれ聞いた。
「ここから巻き返すためのカギは、栃木のサッカーを貫き通せるかどうかだと思います。今、チームとして一番しっくり来ていないのは、高い位置でなかなかボールを奪えていないことではないでしょうか。去年に比べて、今年は前から奪いに行ったときに、奪い切れる回数よりも、プレスを剥がされる回数のほうが割合的に増えているのでは。相手も対策しているところがあるし、ホーム長崎戦を見ても、2回目の対戦となったアウェイ新潟戦を見ても、相手がしっかりと栃木の特徴を消すことをやってきていました。上位勢も栃木相手に取りこぼしたくないというスタンスなのがわかります」
――去年は連戦連戦で相手も練習で十分に準備できなかったところはありました。今年は栃木対策を準備する時間があるだけに相手にプレスを剥がされるシーンは増えています。
「相手は栃木の前線の選手をとにかく走らせて消費させる。そうするとどうしても栃木は攻撃に移行したときに疲労感が残ったプレーになる。そうなるようなボールの動かし方を狙いをもってやってきていると感じます」
――甲府戦では新たに加わった黒﨑隼人選手と豊田陽平選手が出場しました。ここまでとの変化は感じましたか?
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