「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

ザ・粘り勝ち。勝って課題も見える「いい勝ち方」で3連勝。【J2第29節 ファジアーノ岡山戦レビュー】(21.9.12)

2021明治安田生命J2リーグ第29節

2021年9月11日19時キックオフ シティライトスタジアム

入場者数 3,777人

ファジアーノ岡山 0-1 栃木SC

(前半0-0、後半0-1)

得点者:73分 柳育崇(栃木)

天候 晴れ
気温 26.1℃
湿度 874
ピッチ 良

<スターティングメンバー>

GK 50 オビ パウエル オビンナ
DF 33 黒﨑 隼人
DF 5 柳 育崇
DF 36 乾 大知
MF 49 溝渕 雄志
MF 14 西谷 優希
MF 25 佐藤 祥
MF 44 谷内田 哲平
FW 32 畑 潤基
FW 31 豊田 陽平
FW 34 有馬 幸太郎
控えメンバー
GK 1 川田 修平
DF 20 三國 ケネディエブス
MF 10 森 俊貴
MF 13 松岡 瑠夢
MF 23 植田 啓太
FW 19 大島 康樹
FW 29 矢野 貴章

64分 谷内田→森
64分 有馬→矢野
83分 豊田→三國
88分 畑→松岡

 

▼まだまだ勝って兜の緒を締めよ

全体にバランスが取れた、落ち着いたゲーム運びだった。

前に行くときは前で、ミドルゾーンで構えるときはミドルゾーンで、後ろに構えるときは後ろで、コンパクトな守備ができていた。

「やるべきことに対して、みんなが同じ方向を向いてできた」(西谷)

「みんなで『今はこうしよう』としゃべることができている。それが好調の要因」(柳)

選手たちには意思統一しようとする強い意志があり、どの時間帯にも全体がギュッとしたコンパクトさがある。

12試合ぶりに勝利した2試合前の愛媛戦では、まだひたすら前でコンパクトを作ろうとする、前一辺倒で押し切らんとするきらいも見えていた。それが前節山口戦(○3-2)、今節岡山戦と試合を重ねるごとにバランスが修正されていき、チームが少しずつ階段を登れている印象だ。

 

前一辺倒ではなく、”あえて行かない”という現実的な選択を織り交ぜるようになったこともゲームを落ち着いて運べている要因の一つだ。

今節も岡山が、栃木が前から奪いに掛かろうとすれば、CB勢が早めにサイドバックの背後へとフィードを入れて起点を作ろうとしていた。であればと、あえて行かない守備が有効な守備手段として機能していた。

 

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