「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

「ピッチ外からできることがあると思っています」森俊貴、フォア・ザ・チームで完全復活へ。【PLAYERS Column】(21.9.16)

▼夏場の疲労困憊からいよいよ復調の兆し

チームは現在3連勝中だが、この3試合のスタメンの顔ぶれは前線を中心に大きく変わった。

今季の前半戦のチームを引っ張った森俊貴はベンチスタートが続くが、後半から投入されたときにパワーをもたらしている。当然、スタメンへの思いはあるだろう。森自身、現状を冷静に受け止めている。

「僕自身はずっとコンディションも上がっていなかったので、正直、自分に自信を持てないなかでプレーしていたところがありました。『本当にスタメンで出ていいのかな?』と思うときもなくはなかった。そんな中、スタメンを外れたことは良い機会だと思っています。幸いにも、この数試合は今までよりもチーム全体に貢献できている感覚がある。色々なことをプラスに捉えながら前に進めているんです」

7、8月と夏の日差しが強くなる中で、森のプレーのクオリティが落ちていた。プロ2年目。昨季はコロナ禍のイレギュラーな短期決戦を明本考浩(現浦和)らと切磋琢磨しながら乗り切ったが、今季は通常日程に戻り、9カ月以上に及ぶシーズンを通してタフにプレーできるか否が問われる中、森は苦しんでいた。

本来は身体の強さを売りとし、球際では絶対に負けない選手だが、ところどころに淡白なプレーが垣間見えた。

「夏場にかけて疲れが抜けきれないとか、身体が少し重いなとか、疲れやすくなっている感覚がずっとありました。大学時代を振り返ってみれば、やっぱり夏場はコンディションが落ちる傾向にあったと思うんです。そこは自分なりに模索するしかないと思っていました。

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