「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

チームに流れる一体感の正体とは?【Column】(21.10.29)

▼クライマックスに向かうチームの現在地

栃木は35節終了時点で勝点を「38」まで積み上げ、残り7試合を迎える。

ここで怒涛の3連戦である。31日に山形戦、中2日で千葉戦、中3日でアウェイ秋田戦。タフな総力戦が続く。

今週のトレーニングがスタートする冒頭に田坂監督はこんなニュアンスのことを選手たちに伝えた。

「残り7試合も一体感を保ちながら、チームが一丸になって戦わなければチーム力は上がっていかない」

「優勝するチームや昇格するチームは目標が決まっているから自ずと一体感が出てくる。逆に、調子を崩すチームはどうしてもバラバラになっている」

「我々が愛媛戦から3連勝できたときは、みんながやるべきことをやったからこそ勝ちを拾えた。この3連戦もみんながやるべきことをやり、一体感を持ちながら戦っていくことが重要だ」

栃木としてはもう当たり前のことを改めて指揮官は強調したのだ。

このチームにとって、こと一体感について何ら心配はない。日々の練習レポートに綴っているとおり、トレーニング中の選手同士のコミュニケーションの密度は高いレベルでキープされている。

それだけではない。なかなか試合に絡めないメンバーたちも緊張感をもって日々のトレーニングおよびトレーニングマッチに向き合えている。

覚えているだろうか。30節、ダービー水戸戦の試合後に西谷優希がこう話していたことを。

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