「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

矢野貴章が語るキャプテン柳育崇「ここでこうやって引き締めるんだと思ったし、自分だったらああいうことができたかな、と」【トピックス】(21.12.3)

取材者として傍から見ているキャプテン柳育崇は、シーズンが深まるにつれてトレーニングからどんどん前に出ていく姿があった。残留に大きく前進することになる40節金沢戦に向かっていく週の始まりには、全体練習後に柳が選手たちを引き留め、5分ほど思いを伝える姿もあった。あとになって柳は「少しでも勝つ確率を高めるためにやろうと。周りにどう思われてもいい、と吹っ切れるものがありました」と話している。そんな柳を、新潟時代から後輩として見てきた矢野貴章はどう見ていたのか。

 

▼キャプテン柳の貢献は大きかった

――この2試合はメンタル的に前向きになった印象です。その理由は。

「金沢戦、北九州戦もそうですが、秋田戦の後半、長崎戦の後半もそうでしたが、みんなが同じ意識を持って前に向かっていく姿勢が出ると僕らは強さを発揮できます。あの秋田ですら僕らが前に行くパワーを抑え込めなかった。この2試合の何が変わったかといえば、気持ちが変わったということです。ここにボールを運んでいくんだ、という強い意識や気持ちが統一され、前向きな力強いプレーに繋がったと思います」

――逆にいうと、勝てない時期は負けたくない気持ちが大きかった。

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