「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

相手が嫌がる”怖いクロス”がもっとあっていい。【J2第14節 モンテディオ山形戦 レビュー】(22.5.5)  

2022明治安田生命J2リーグ第14節

2022年5月4日16時キックオフ カンセキスタジアムとちぎ

入場者数 6,038人

栃木SC 1-2 モンテディオ山形

(前半0-1、後半1-1)

得点者:13分 デラトーレ(山形)、63分 矢野貴章(栃木)、90+6分 チアゴアウベス(山形)

天候 晴
気温 23.2℃
湿度 32
ピッチ 良

<スターティングメンバー>

GK 41 藤田 和輝
DF 35 鈴木 海音
DF 16 カルロス グティエレス
DF 18 大森 渚生
DF 30 福森 健太
MF 3 黒﨑 隼人
MF 4 佐藤 祥
MF 7 西谷 優希
MF 21 トカチ
FW 14 谷内田 哲平
FW 29 矢野 貴章
控えメンバー
GK 1 川田 修平
DF 20 三國 ケネディエブス
MF 13 松岡 瑠夢
MF 17 山本 廉
MF 24 神戸 康輔
FW 27 五十嵐 理人
FW 32 宮崎 鴻

62分 西谷→神戸
62分 トカチ→松岡
81分 谷内田→山本
89分 矢野→宮崎
89分 黒﨑→五十嵐

 

▼栃木と山形を比べたときの大きな差

このゲームに大きな影響を与えたのは、当たり前だが、13分の失点だ。

栃木の入りは非常に良かった。6試合勝てていない状況で、加えて、前節の劇的敗戦の悔しさをぶつけようとする姿勢が選手たちに溢れていた。

そんな流れで自陣で与えた1本目のFKだった。いい感じで攻めているときの相手FKは気を付けないといけないし、頭を瞬時に切り替えないといけない。

だが小西の正確な左足から放たれた放物線に、デラトーレに合わせられた。グティエレスが一瞬マークを外してしまった。

「前半から試合をコントロールしながら進めることはできていたと思っています。自分たちがボールを保持したときに良いチャンスも作れていたと思います」(ピーター・クラモフスキー監督)

幸先よくリードした山形はある程度割り切っていたように思う。前から奪いに来る栃木をよく見ながら背後を取って前進しようとしていた。前線から中盤に下りてくる山田がキーマンとなり、ビルドアップのうまい逃げ口になっていた。

22分にはデラトーレに中央から決定機にありつかれてしまうが、決定的なピンチはこれくらいで、栃木として大きな問題が起きていたわけではない。

 

試合を通じて、ゲームの内容自体も拮抗していたが、一方で、大きな差が見える試合でもあった。

対比的に大きな差として見えたのは、山形はゴール前の危険なエリアにボールを入れることができていた点だ。

(残り 3645文字/全文: 4671文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

1 2
« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ