「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

いかにゴールを奪い取るか。最大の課題に対する選手たちの見解は?【トピックス】(22.5.19)

▼引き続く課題の「得点力」を向上させるには?

昨日の西谷優希のコメントにあるように、栃木が優先すべき攻撃の形は、前からアグレッシブに奪い切ったときのショートカウンターにある。それがダメだったときにやり直して、中央やサイドからこじ開ける。これがチームコンセプトの一つにある。

ところが、前節琉球戦は、ここまで積み上げてきたアグレッシブな守備から攻撃という形が非常に少なかった。CB鈴木は「琉球戦はシンプルに走れていなかった」と振り返る。

「一人ひとりがバラバラにプレスに行っている感が強く、チームでボールを奪いにいけないので攻撃にも繋げられなかった。前線で一人が頑張っても後ろがついていけなかったり、DFラインも上がらないからコンパクトさがなく、相手に間に何本もパスを入れられて簡単に前を向かれるシーンが多かった。うまくいっていないと感じたときにピッチで全員が意思を合わせる必要があるし、ハーフタイムや試合後に意見を言い合うのではなく、試合中に意見をぶつけ合える選手たちが何人も出てこないといけないし、それがなければずるずると90分が終わってしまう。琉球戦も『こうしよう』がまったくなかったわけではないけれど少なかった。それらは練習から詰めていかないといけないと思っています」

次節に向けて、まずは栃木らしい連動したアグレッシブな守備を取り戻す必要があるが、琉球戦より以前の試合ではできていたことなので、十分に修正できるはずだ。

より問題なのは、引き続いている課題だが、ボールを奪ったあとのショートカウンターの精度を上げることや、マイボールになったときの攻撃からいかに得点を奪えるか。鈴木が続ける。

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