「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

ウノゼロベースの戦いから一足飛びには成長できない。【J2第20節 V・ファーレン長崎戦 レビュー】(22.6.6)

2022明治安田生命J2リーグ第20節

2022年6月5日18時キックオフ カンセキスタジアムとちぎ

入場者数 3,971人

栃木SC 2-3 V・ファーレン長崎

(前半1-0、後半1-3)

得点者:32分 カルロス・グティエレス(栃木)、48分 澤田崇(長崎)、70分 植中朝日(長崎)、75分 カルロス・グティエレス(栃木)、90+1分 クリスティアーノ(長崎)

天候 曇り
気温 18.2℃
湿度 78
ピッチ 良

<スターティングメンバー>

GK 1 川田 修平
DF 20 三國 ケネディエブス
DF 16 カルロス グティエレス
DF 15 大谷 尚輝
DF 30 福森 健太
MF 3 黒﨑 隼人
MF 14 谷内田 哲平
MF 24 神戸 康輔
MF 23 植田 啓太
FW 9 瀬沼 優司
FW 29 矢野 貴章
控えメンバー
GK 41 藤田 和輝
MF 10 森 俊貴
MF 18 大森 渚生
MF 7 西谷 優希
FW 21 トカチ
FW 27 五十嵐 理人
FW 38 小堀 空

65分 黒﨑→森
65分 瀬沼→トカチ
79分 植田→五十嵐

 

 

▼前半は堅調も後半はまさかの3失点

またまたまたまたもったいない試合だ。最低でも勝点1を獲らなければいけない試合だった。

5節岩手戦(△1-1)、13節山口戦(●1-2)、14節山形戦(●1-2)、19節仙台戦(●1-2)、20節長崎戦(●2-3)。

すべて後半終了間際の失点でぽろりと勝点をこぼした試合だ。長崎戦が5試合目。折り返しの時点で5試合はさすがに多すぎる。当たり前だが、こういうチームは浮上できない。

確かに前半は「もっと前から奪いに行きたかった」(時崎監督)のかもしれないが、スコアは1対0。30分過ぎにようやく奪ったボールが2,3本と繋がるとカウンターからCKを獲得。1本目のファーストチャンスをモノにした。

CKも工夫が凝らされていた。相手はゾーン守備。ショートで変化を付けて動かし、ファーサイドで福森が相手をブロックし、その背後でグティエレスをフリーにした。

先制に成功すると堅い5バックを維持しながらも出足が良くなり、ボランチの神戸らが前で奪い取ってショートカウンターを放つシーンも出てきた。

前半が終わったとき、理想的な展開だと思った。17節徳島戦(〇1-0)よりは前重心だから、ちょうど18節町田戦(〇1-0)のようなイメージだ。守備比重高めでも、少なからず攻撃回数は確保しており、ウノゼロで勝てる流れだった。

ところが、後半開始早々にポロッと失点してしまった。なんてことのない背後へのボールに対してアラートさを欠いた。

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