「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

修正力が向上、決め切る力も半歩前進。【J2第22節 大分トリニータ戦 レビュー】(22.6.19)

2022明治安田生命J2リーグ第22節

2022年6月18日18時キックオフ 栃木県グリーンスタジアム

入場者数 3,658人

栃木SC 1-1 大分トリニータ

(前半0-0、後半1-1)

得点者:57分 羽田健人(大分)、90+4分 根本凌(栃木)

天候 曇り
気温 23.8℃
湿度 90
ピッチ 良

<スターティングメンバー>

GK 1 川田 修平
DF 3 黒﨑 隼人
DF 15 大谷 尚輝
DF 16 カルロス グティエレス
DF 18 大森 渚生
MF 7 西谷 優希
MF 4 佐藤 祥
MF 14 谷内田 哲平
MF 10 森 俊貴
FW 29 矢野 貴章
FW 23 植田 啓太
控えメンバー
GK 41 藤田 和輝
DF 22 小野寺 健也
MF 24 神戸 康輔
FW 19 大島 康樹
FW 21 トカチ
FW 37 根本 凌
FW 9 瀬沼 優司

67分 植田→根本
77分 西谷→トカチ
85分 黒﨑→大島
85分 谷内田→神戸

 

▼「もう慣れたな」

ヒストリーブースを覗いたあと、コンコースを歩いていると歴戦の栃木SC戦士たちの顔がちらほらとあった。若林学さんの顔も見えたので「今度また(栃木)シティにお邪魔しますね」「ぜひ、また」なんて会話を交わしつつ、そそくさと記者席へ向かった。

18時キックオフ。ゆっくりと西へ落ちていく初夏の陽がグリスタの空を赤く染めていた。ピッチに目をやれば、クラシカルな赤ソックスが実にシブ格好いいのである。

 

序盤は苦しかったが、徐々に持ち直し、内容では上回った試合だった。それだけに後半序盤のリスタートからの失点がもったいない。最後の根本の劇的弾を勝ち切るゴールにしなければいけなかった。勝てたゲームだ。

最初の20分ほどは苦しい展開だった。3バックスタートの大分だったが、ボール保持時はボランチ1枚が最終ラインに落ちる[4-3-3]に可変していた。

序盤、栃木の選手たちのプレスは空転し続けた。5分にはサイドの攻防から剥がされてゴール前に侵入されると、最後は長沢に押し込まれそうになったが西谷がゴールライン上でクリアした。

だが、選手たちは時間の経過とともに落ち着きを取り戻していく。

「ゲーム中に選手たちから『もう慣れたな』という声が出ていましたね」

時崎監督が振り返る。

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