「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

守るべきを守り、決めるべきを決めた勝利。マリノスを撃破した価値とは何か?【天皇杯3回戦 横浜F・マリノス戦 レビュー】(22.6.23)

第102回全日本サッカー選手権大会

2022年6月22日19時キックオフ カンセキスタジアムとちぎ

入場者数 3,923人

横浜F・マリノス 0-2 栃木SC

(前半0-0、後半0-2)

得点者:58分 神戸康輔(栃木)、90+1分 ジュニーニョ(栃木)

天候 曇り
気温 23.9℃
湿度 70
ピッチ 良

<スターティングメンバー>

GK 41 藤田 和輝
DF 3 黒﨑 隼人
DF 22 小野寺 健也
DF 38 小堀 空
DF 40 井出 敬大
MF 17 山本 廉
MF 19 大島 康樹
MF 24 神戸 康輔
MF 33 磯村 亮太
FW 9 瀬沼 優司
FW 21 トカチ
控えメンバー
GK 25 青嶋 佑弥
DF 16 カルロス グティエレス
DF 30 福森 健太
MF 11 ジュニーニョ
MF 18 大森 渚生
MF 7 西谷 優希
FW 32 宮崎 鴻

46分 瀬沼→宮崎
46分 黒﨑→大森
62分 山本→西谷
67分 井出→福森
81分 磯村→カルロス
86分 トカチ→ジュニーニョ

 

▼スペシャルなGK藤田がお目見え

16分、栃木のDFラインの背後をとってレオ・セアラが完全に抜け出した。次の瞬間、GK藤田が眼前に仁王立った。藤田は動かない。根負けしたように放たれたレオ・セアラのシュートは藤田に弾かれて枠外へと外れていった。

序盤から横浜F・マリノスがボールを握る展開だった。球際、局面の攻防はやはりマリノスが上。うまい。奪えない。栃木は奪えたとしても「相手のプレッシャーを感じてしまっていた」(神戸)こともあり、即時ロストしてしまい、再び守備に奔走しなければならない展開が続いた。

30分、マリノスのレオ・セアラが栃木守備陣のミスからボール奪取し、再びGK藤田と11を迎えたがまたも藤田がファインセーブで凌ぐ。直後の32分にもレオ・セアラにペナルティエリア内からフィニッシュされたがGK藤田が外へ掻き出した。

藤田を乗せてしまったな、マリノスやっちまったな、である。

藤田を乗せてしまったときの怖さは栃木関係者はみんなわかっている。20年の9節栃木対新潟(△0-0)。栃木のチャンスシーンに藤田がことごとく立ちはだかった。あのときと同じだった。

「できるだけDFラインを高くして挑もうぜ」

試合日の朝から藤田とDFラインの中央に入った小野寺は確認し合っていたという。実際に栃木のDFラインは、あれだけマリノスにボールを保持されながらズルズルと後ろに引くことはなかった。16分にDFラインの背後をレオ・セアラに突かれて決定機を作られてしまったのも、DFラインをなるべく高く設定していたからだった。

できるだけDFラインを高く、前にコンパクトを保てれば、奪った瞬間には相手ゴールへの距離を短くできる。

実際には「前半は奪ったボールをロストしてしまう場面が多かった」(時崎監督)。マリノスのトランジションの速さがあり、栃木からすれば守備の時間が長くなる中でどうしても次の守備に備えてしまい「いざボールを奪ってもボールを持っている選手へのサポートが遅れてしまっていた」(神戸)。つまり、苦しい展開だった。

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