「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

「上へ」のチャレンジは失敗。再びアタックする態勢を整えるべし。【J2第25節 東京ヴェルディ戦 レビュー】(22.7.7)

2022明治安田生命J2リーグ第25節

2022年7月6日19時キックオフ カンセキスタジアムとちぎ

入場者数 2,085人

栃木SC 0-1 東京ヴェルディ

(前半0-0、後半0-1)

得点者:76分 佐藤凌我(東京V)

天候 晴
気温 25.2℃
湿度 84
ピッチ 良

<スターティングメンバー>

GK 1 川田 修平
DF 3 黒﨑 隼人
DF 35 鈴木 海音
DF 15 大谷 尚輝
DF 18 大森 渚生
MF 23 植田 啓太
MF 24 神戸 康輔
MF 14 谷内田 哲平
MF 30 福森 健太
FW 10 森 俊貴
FW 29 矢野 貴章
控えメンバー
GK 41 藤田 和輝
DF 16 カルロス グティエレス
MF 4 佐藤 祥
MF 7 西谷 優希
FW 19 大島 康樹
FW 21 トカチ
FW 37 根本 凌

56分 森→大島
56分 矢野→根本
65分 植田→佐藤
65分 神戸→西谷
80分 谷内田→トカチ

 

▼優勢だった前半の流れを活かせず

76分にあちらのエースに決められた。

ペナルティエリアの外から、利き足ではない左足で大谷の股下を抜かれて右スミに流し込まれた。どちらに転ぶかわからない展開の中、エースの仕事をされた。

栃木DF陣はもう半歩寄せられたかもしれないが、相手の力量が上回った印象だ。

 

「前半をゼロで抑えられたことが大事だった」

試合後、敵将の城福監督は言った。東京ヴェルディにとっては中2日で迎えたアウェイゲームだった。栃木が前節からスタメン1人を変えるのに留めたのに対し、東京Vはスタメン8人を変更。その中にはインドネシア国籍のアルハンが初出場初スタメンとして顔を並べていた。

東京Vの前線の顔ぶれは普段とは刷新され、それゆえか、前半はまるでうまくいっていなかった。城福監督が言うには前半は立ち位置の問題が生じていたようだ。

対する栃木は5バックベースの守備網に相手ボールを引っ掛け、大谷ら3CBを中心に球際も非常にタイトで相手を自由に前進させなかった。

前節山形戦で露呈していた課題である”奪った後のプレーの精度”も、時崎監督が「選手たちは求めるプレーをよくやってくれた」と及第点を与える出来を披露した。

一つに、相手ボールを奪った瞬間に、ダブルボランチの谷内田と神戸が近い距離でお互いを感じながらプレーできていたことがうまくいったポイントだっただろう。奪ったボールを短いパス交換からダイレクトでFWに付けて落としから前進する、という時間の作り方が何度もあった。

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