「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

「前から行く」チャレンジの失敗と収穫。【J2第30節 ロアッソ熊本戦 レビュー】(22.8.8)

2022明治安田生命J2リーグ第30節

2022年8月7日19時キックオフ えがお健康スタジアム

入場者数 3,611人

ロアッソ熊本 2-0 栃木SC

(前半2-0、後半0-0)

得点者:18分 杉山直宏(熊本)、37分 杉山直宏(熊本)

天候 晴
気温 30.6℃
湿度 58
ピッチ 良

<スターティングメンバー>

GK 1 川田 修平
DF 3 黒﨑 隼人
DF 35 鈴木 海音
DF 16 カルロス グティエレス
DF 15 大谷 尚輝
MF 33 磯村 亮太
MF 24 神戸 康輔
MF 8 髙萩 洋次郎
MF 30 福森 健太
FW 29 矢野 貴章
FW 37 根本 凌
控えメンバー
GK 41 藤田 和輝
MF 10 森 俊貴
MF 18 大森 渚生
MF 23 植田 啓太
MF 7 西谷 優希
FW 19 大島 康樹
FW 32 宮崎 鴻

46分 グティエレス→大森
59分 髙萩→西谷
59分 根本→宮崎
71分 黒﨑→大島
76分 磯村→植田

 

 

▼前から行くも序盤のチャンスを活かせず

熊本に対していつもの5バックブロックを組んだところで、相手の決定的なチャンスの数は減らせても、同時にこちらのチャンスの数は稼げなかったのではなかろうか。前節徳島戦(△1-1)のように。

前節徳島戦の試合後に時崎監督が「90分を通じてもっとハイプレスやカウンターの回数を出せないと上のグループには入っていけないのかなと思います」と語っていたが、前節の反省を受けて、今節は前から奪うことにチャレンジしたわけだった。

 

実際、試合が始まると前からプレッシャーを掛ける意志を示したが、総じて悪くなかった。熊本のビルドアップのミスを誘発できていた。熊本のゴラッソ2発とリード後の落ち着いたボール回しが目立つ試合となったが、30分くらいまでは熊本を慌てさせることができていた。熊本は決して完璧なチームではない。琉球にはハイプレスの餌食にされている。

キーマンのアンカー河原をボランチ勢が一列前に出ていって掴まえ、その両脇に降りてくるインサイドハーフやトップも後ろの3CBが構わず前に飛び出して潰せていた。

前掛かりに来る栃木に対して、熊本はシンプルに背後を狙っていたが、序盤はそのボールへの対応もアラートだった。

 

3分、根本のミドルでファーストシュートを放つ。

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