【島崎英純】2011ナビスコカップ準決勝・G大阪戦プレビュー(2011/10/8)

過密日程を前向きに捉える。

浦和は現在、ハードなスケジュールをこなしている。10月2日に大阪の万博陸上競技場でJリーグ第28節・ガンバ大阪戦に臨み(0-1で敗戦)、そのまま大阪に滞在して調整を重ね、5日に長居陸上競技場でナビスコカップ準々決勝・セレッソ大阪戦を戦った。その試合を2-1で制したことで、浦和は9日、すなわち明日に再びG大阪とナビスコカップ準決勝の舞台で対決することになった。また浦和はその後12日に天皇杯2回戦・宮崎産業経営大学を戦い、15日にJリーグ第29節・大宮アルディージャ戦を迎える。この直近3試合がホーム・埼玉スタジアムで開催されるのは浦和にとって有利な条件だが、それでもチームへの負担が大きいのは間違いない。

しかし、選手の中には過密スケジュールを前向きに捉える者もいる。山田暢久が言う。

「確かに疲労はあるけど、今の厳しい時期に多くの試合をこなすことに意義はあると思うんだよね。普段試合に出られない選手がアピールできる機会もあるし、悩んでいる時に試合をすることで気持ちを発散できる場合もある。またカップ戦とリーグ戦を交互に戦うことで、精神的な部分でプレッシャーを軽減できることもあると思う。あまり流れが良くない時期に立て続けにリーグ戦があるとズルズルといってしまいがちだけど、カップ戦はまた違ったモチベーションで臨めるからね」

山田暢の言うことには一理あるし、実際にセレッソ大阪戦ではチーム浮上のきっかけを生めたと思えるシーンもあった。

一方でチームとしては何とか力を維持しながらも、それなりにコンディションを整えて多くのゲームに臨まなければならない。ちなみにゼリコ・ペトロヴィッチ監督は第28節・G大阪戦と3日後のナビ・C大阪戦で4人のメンバーを変更しており、複数の選手に出場機会を与えている。

(残り 2666文字/全文: 3423文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »