無料記事:遠藤航選手加入会見コメント「今後プロ人生を歩んでいく中でレッズに移籍することがベストだったので、迷いはありませんでした」

 

山道 守彦強化本部長
「会見においでいただき感謝申し上げます。遠藤選手に話してもらう前にまずは私のほうからご挨拶させていただきます。ご承知のとおり、五輪予選を兼ねた大会でサッカーピープルとして、五輪出場を決めたくれたことに対して、私自身もうれしく思いますし、遠藤選手にもありがとうとお伝えしたいです。われわれのクラブの一員になってくれて喜ばしいことだと思っています。昨シーズン、72点(勝ち点)取っても優勝できず、ACLもノックアウトステージに行けませんでした。今シーズンは昨シーズンをすべてで上回りたい。先日の会見を開いたときに来てもらった選手、そして遠藤選手にも来てもらいました。われわれが成就しなければならない目標に向かって、一緒に歩んでいきたいというつもりです。クラブとして、遠藤選手の獲得にあたってはそういう狙いを持って獲得させてもらいました。以上で、私のご挨拶に代えさせていただきます」

 

DF 6 遠藤 航
「みなさん、こんにちは。湘南ベルマーレから、浦和レッズに移籍してきた遠藤航です。まずはじめに今日の会見を開いてくださった浦和レッズ関係者の方々に感謝の気持ちを述べたいですし、またここに足を運んでくださったメディアの方々ありがとうございます。実はこの下にユニホームを着ているのですが、やっと浦和の一員になれたと実感しています。このチームはサポーターの声援や環境が整っているチームだと感じています。ここ最近はタイトルが獲れていない悔しさを味わっているチームだとも感じています。チームの歴史を感じながら戦わないといけないなと思っていますし、自分の特徴である守備で良さを出して、タイトルをもたらせるように頑張りたいと思います。僕の良さはビルドアップの部分もそうですが、一番は守備にあると思っていますので、ポジショニング、カバーリング、クレバーさを3バックやボランチの位置で出せればいいのかなと思います。休みをもらいましたが、合流するのが楽しみですし、早くトレーニングしたいというのがいまの気持ちです。まずはACLがあるのでコンディションを作っていって、コミュニケーションを図りながら頑張りたいと思います」

 

【以下、質疑応答】

ーー五輪予選はありましたが、このタイミングでの移籍に迷いはありましたか?
「代表の活動があって合流が遅れることは分かっていましたが、迷いはなく、自分が今後プロ人生を歩んでいく中でこのチームに移籍することがベストだったので、そういう迷いはありませんでした」

ーー自分が一番勝負したいポジションは?
「ずっと湘南では3バックの右をやっていたのでそこで勝負したいという思いはありますし、(3バックの)真ん中もやりたいですし、ボランチも代表でやりたいという思いはあります。ただいまはポジションにこだわる必要はないのかなと思っていますので、与えられたポジションをやりたいと思っています」

ーー先ほどいまのタイミングで浦和に移籍することがベストとおっしゃっていましたが、浦和でどんな成長をしたいと思っていますか?
「代表経験者から吸収できることが多いと思っています。湘南の縦に速いサッカーというよりは、ボールを動かしながら隙を突いていくサッカーだと思っています。カウンターも狙っていきたいですが、ビルドアップの部分を研ぎ澄ませていかないとこのチームにはフィットしないのかなと思っています。まずはそれを出していきたいですし、守備ではシンプルに1対1や個の力で守り切れる部分は求めてやっていきたいです。そのあたりの安定感を3バックでは出していきたいです」

ーー厳しい戦いを積んできたと思いますが、どう浦和で生かしていきたいですか?
「アジアで戦う難しさは痛感していた部分です。最終予選でその経験を生かして優勝できたことは大きな経験になりました。その経験を生かすという意味では、ACLに生かせるのかなと思いますし、レベルやクオリティーは違った相手になると思いますが、それは覚悟しています。リーグ戦で90分を通しての戦い方やゲームを読む部分はリーグ戦でも引き続き、出していければなと思っています」

ーーいろいろなオファーがあったと思いますが、レッズを選んだ決め手は?
「チームを決めるにあたって、大事にしていることが自分が成長できるか。このチームが一番、自分のプレースタイルが浦和のやっているサッカーにフィットするのかなと感じていたので、浦和を選びました。2年連続オファーをいただいたこともうれしかった。一番は自分のプレースタイルが合うかと、成長できるかにポイントを置いて決めました」

ーーかつて遠藤選手がプロになったころに阿部選手を目標とする選手にあげていたと聞いています。どんなところに注目していたのか、どんなことを吸収していきたいのか。教えてください。
「代表に入っていた阿部さんは、ボランチ、アンカー、センターバックといろいろなポジションをやっている選手でしたので、参考にしていました。一緒にプレーをするのが楽しみですし、阿部さんとまだ会話をできていないですが、会話して、海外の経験やプロの経験の話を聞いて、話の中から人間性を必ず学んでいけると思っています」

ーー背番号6は重みのある番号ですが、どう感じていますか?
「いくつか候補がある中でクラブから6番はどうかと推薦されて、浦和にとって重みのある背番号であることは、理解しています。この背番号を背負ってタイトルをもたらしたいと思いましたし、6番を選ばせてもらいました。浦和のサポーターのみなさんからすれば、まだ何もしていない自分なので不安があると思いますが、試合をやっていく中で良さを出して、浦和のサポーターの方々にいち早く認めてもらえるように頑張ります」

ーーここは人に負けないというプレーやご自身の性格はありますか?
「守備の選手だと思っていますが、ポジショニングやカバーリング、その判断力は自信を持ってやっています。身長が高くない中ではポジショニングや先を読むプレーはやっていかないといけないと思ってやってきたので、見えにくいことですが、自分の特徴だと思っています」

ーーU-23代表監督の手倉森監督から何か話はありましたか?
「12月の中東遠征や石垣島キャンプで相談という形ではなく、『監督からどうするんだ?』と来てくれたので、僕の意見を少し話して、最終的に浦和へ行きますと話したぐらいです」

ーー1週間のオフの間に何をしていましたか? また座右の銘は?
「最初の丸2日間は家族と過ごしていました。また2月3日がちょうど新しい車の納車日で優勝して納車したいなと思っていましたので、達成できて気持ちの良い納車ができました。それに乗って、近場に出かけてリラックスしていました。座右の銘は『一石二鳥』と言っていて、効率が良いという言葉だと理解していますので、プレーでも無駄がないようにやっていきたいと思っています。それはサッカーだけではなくて、日常生活でも考えて行動できるように意識していますので、その言葉にしています」

ーークラブや代表など、さまざまな活動がある中、今年1年をどんな1年にしたいと考えていますか?
「昨年もチームと代表とで活動をしてきたので覚悟はしています。チームを離れる機会が多いことは残念ですが、代表でも結果を残す必要があります。クラブとチーム、それぞれの役割をこなしながら、タフなシーズンになると思いますが、この1シーズンを過ごすことでもっと成長できると思います。これだけのことを経験できるのはサッカー人生ではなかなかないことなので、これだけの活動をできることの喜びを感じながら、自分の良さを出して良いシーズンにしたいなと思っています」

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