【無料記事】8対8のミニゲームで修正点を確認【2016浦和レッズ・大原レポート】

■浦項戦フル出場組はリカバリーメニューのみ

J1リーグファーストステージ第2節・ジュビロ磐田戦を2日後に控えた浦和レッズは3月4日、大原サッカー場でトレーニングを実施した。2日前に行われたAFCチャンピオンズリーグ・グループステージ第2節・浦項スティーラーズ戦の遠征メンバーは昨日3日に帰国。槙野智章、那須大亮ら浦項戦のフル出場組はランニングなどのリカバリーメニューでトレーニングを終え、守護神・西川周作も最後のミニゲームからは外れるなど、浦項戦のフル出場組は軽めの調整でこの日のトレーニングを打ち上げた。

その一方で浦項戦の後半から途中出場した興梠慎三、森脇良太、石原直樹は、フィールドプレーヤーによる8対8のミニゲームにフル参戦。ミニゲームの途中には浦項戦の反省点を修正するために、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督がゲームを止めて熱血指導する場面が見られた。

その内容は、最終ラインからのビルドアップにおける各選手のポジショニングの修正や、ボールを動かし、相手を揺さぶりながら、行けるタイミングで縦にしかける重要性を植え付けるなど、多岐にわたっており、攻撃面での修正に大半の時間を割いた。指揮官による熱血指導のあとには、ボランチのダイナミックなパスに反応した宇賀神友弥や橋本和ら、ウイングバックの選手が裏へ抜け出す形で得点チャンスを生み出すなど、熱血指導の効果は絶大だった。

ミニゲームのフィニッシュは柏木陽介のロングパスに李忠成が抜け出し、李がワンタッチで中へ折り返したパスを興梠が押し込んだゴールシーン。修正点をすぐさまピッチ上で反映させる“修正力”の高さを見せ付けたところでトレーニングが終了した。

浦項戦の遠征メンバーから外れ、日本に残って次節・磐田戦に向けて調整していた武藤雄樹や関根貴大ら“国内残留組”は、この日のトレーニングで良好なコンディションぶりをアピール。浦和に残った一人である関根は「コンディションをしっかりと整えることが目的だったし、そのぶん責任は大きい。しっかりと磐田戦に照準を合わせていきたい」と話し、ホーム開幕戦での勝利を見据えていた。

Reported by 郡司 聡

« 次の記事
前の記事 »