【一部無料】2016Jリーグ1stステージ第4節・湘南戦[曹貴裁監督][監督コメント]

○曹貴裁監督
ペトロヴィッチ監督が随分長く話したみたいですね(笑)。僕が話をする気力は残っていません(笑)。でも、仕事なので話します(笑)。

2試合連続のアウェーから帰ってきたホームの試合で、リーグを引っ張る浦和さんと戦う中で、いろいろな選択肢があると思いますが、1stステージの始めの方の試合なので、自分たちの力を測る、もちろん勝つためにやる中での絶好のチャンスだなと思って、今日の試合に臨みました。前半立ち上がりから、勇気という話をしたんですけど、3つの勇気の1つ目、相手に対して向かってボールを奪いにいくために連動することと、ボールを運んだり、ワンタッチで前に入れたりするクオリティーで相手のディフェンスラインと勝負する、あとは後ろからドリブルで運ぶというようなことを、3つの勇気という形で選手たちに話して送り出しました。

前半から悪くなかったと思って見ていました。相手の出どころに対するプレッシャー、奪ってひっくり返すことはなかなかできなかったですけど、その圧力で最後のパスの精度が乱れたりとか、我々の次のチャンスにつながったりする場面はありました。ただ、今日は本当に典型的に、2つのミステイクが失点につながって、電車で言うと、すいすい走っている時にたまたま停止線をオーバー、もしくはショートするようなことが2回続いて、ダイヤが乱れたという感じです。その他のことはそんなに大きく問題はなかったダイヤだった、そういった印象があります。特に2失点目は本当にもったいなかったと思っています。彼らが楽にゲームを進められる、時間を使える、百戦錬磨の浦和さんのペースにちょっと持っていかれたかなと思いました。

ただ、0-2にされた後の残りの15分については、我々が点を取れるような形を何回か作れました。あれが0-1であれば、さらに相手に対して圧力をかけられたと思いますけど、最近アディショナルタイムに失点して追いつかれたとか、みなさんになんだかんだ言われて、たらればの話ばっかりしているので、そういうことを言うのは止めようと思っているんですけど、いろいろな意味でこれが今のウチの実力、力の立ち位置だと思っています。そんなのでいいのか、と言われればそこまでなんですけど、立ち位置が自分たちの中でしっかり分かったというところから、来週のヤマザキナビスコカップ、その後はホームで神戸さんとやりますけど、そこにつなげていかなければいけないと思います。

今、選手たちに言ったのは、この険しい道のりを進んでいけるのは、他でもない我々しかいないので、今違うことを考えたりとか、今まっすぐ行っているのに、左に行った方がゴールが近いんじゃないかとか、そういうことを考える選手が一人でもいる方が俺は怖い、と。4試合で勝ち点2しか取れていないですけど、ゼロではありません。勝ち点12取ったら一番いいんですけど、12を取っているチームはJリーグにはありません。その中で、まだまだチャレンジをして、大きな壁なのか、少しチャレンジをすれば越えられる壁なのかは分からないんですけど、それを越えない限り、2016年の湘南は最後に良い花が咲くかは分からないですけど、たくましく、しっかり生きているという花を咲かせることができないと思います。

これからの質問でみなさんにネガティブな気持ちにさせられるかもしれませんが、そんなにネガティブには捉えていません。むしろ、時間があいたので、ネガティブになりようがなかったです。そういう意味ではペトロヴィッチ監督に感謝します(笑)。

Q 後半はあまり良くなかったが、前半の内容には自分たちの力を測るためにチャレンジしたことで手応えがあった?

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