監督だけを矢面に立たせず、関わる者全てが責任を果たしてほしい【福田正博】FUKUDA’EYEー2017Jリーグ第13節・川崎フロンターレ戦レビュー
不可解なシステム変更
川崎フロンターレ戦の敗戦は様々な要因がある。しかし私が疑問に思ったのはミハイロ・ペトロヴィッチ監督がシステムを変更して不慣れな戦いに挑んだことだ。4バック、アンカー、インサイドハーフ、トップ下、2トップという布陣だが、普段はそのポジションでプレーしていない、それをできない選手たちにタスクを負わせてバランスを崩した。センターバック、サイドバックでの経験が乏しい選手が厳しい局面を迎えればミスを生む要因が増える。例えば4バックから3バックや5バックへの移行ならば選手たちが順応できる余地もある。しかし3バックから4バックへの転換は困難を伴う。3バック、もしくは5バックであれば味方間の横幅を長く取ってスペースケアをできるが、4バックの場合は短いラインの中でボールとの距離、マーキング、受け渡しなどの役割をこなさなければならない。こうなれば当然組織的な守備戦術を身につける必要があるわけで、普段の訓練無くして上手くいくものではない。しかし今回、ペトロヴィッチ監督はシステムを変更してサッカーを難しくした。正直言って、自滅に近い状態だったと思う。
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