【島崎英純】日々雑感&試合プレビュー『スルガ銀行チャンピオンシップ2017vsシャペコエンセ』

サッカー界が悲しみに暮れた日から約9か月半の時を経ての対戦

2016年11月28日午後10時15分。日本時間に正すと11月29日午後12時15分。私は何をしていただろうか。おそらく仕事をこなしながらネットサーフィンをしていたと思う。そのときに、サッカーダイジェストの記者時代にお世話になった、アルゼンチン・ブエノスアイレス在住のスポーツジャーナリスト・藤坂ガルシア千鶴さんがツイートした、ある現地の情報を目にした。

https://twitter.com/chizurufgarcia/status/803524298321367040

最初は何のことか、よく分からなかった。でも、次々に送られる断片的な情報を辿っていくうちに事実を知った。乗員9名、乗客68名を乗せてボリビアのビルビル国際空港から、コロンビア・メデジンのホセ・マリア・コルドバ国際空港へ向かっていたラミア航空2933便が、午後10時15分頃にホセ・マリア・コルドバ国際空港の南約17kmの地点のアンティオキア県ラ・ウニオンの山中で墜落した。日頃から飛行機を利用する者として衝撃的な事故の一報だったが、その乗客の一部が、あるサッカークラブのスタッフ、コーチ、選手などだったことを知って一層打ちひしがれた。そのサッカーチームは南米サッカー連盟が主催するコパ・スダメリカーナ決勝を戦うためにアウェーのコロンビアへ向かっていた『アソシアソン・シャペコエンセ・ジ・フチボウ』(以下、シャペコエンセ)というブラジルのクラブだった。死者71人、生存者は僅か6人。亡くなった方の中にはJリーグで指揮を執った監督、プレーした選手たちも含まれていた。

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