アウェーゴールは奪えずも、手堅い所作で第2戦へ繋げる【島崎英純】2017YBCルヴァンカップ準々決勝第1戦・セレッソ大阪戦レビュー

C大阪はスタメンを総入れ替え

 C大阪は前戦のJリーグ第24節・鹿島アントラーズ戦からスタメンを全員代えてきた。中3日のスケジュール、GKキム・ジンヒョン、MF山口蛍、FW杉本健勇の3人が各国代表に招集されて不在という状況もあったが、そもそも尹晶煥監督は今季のYBCルヴァンカップで総じてチームをターンオーバーさせて臨んでいるため、この日の布陣もある程度予測できた。GKは丹野研太、DFは4バックで右から酒本憲幸、藤本康太、茂庭照幸、田中裕介、中盤はダブルボランチに木本恭生と秋山大地、右MF関口訓充、左MFにU-21枠の斧澤隼輝、2トップに福満隆貴とリカルド・サントスの布陣である。このメンバーはFW西本雅崇が福満に代わった以外、ルヴァンカップ・プレーオフステージ第2戦・コンサドーレ札幌戦と同布陣である。

 かたや浦和レッズの堀孝史監督はC大阪よりも1日少ない中2日のスケジュールながらも前戦のJリーグ第24節・清水戦で先発した選手6人を再び先発に抜擢した。GK西川周作、DF遠藤航、マウリシオ・アントニオ、そしてMF梅崎司、矢島慎也、武藤雄樹の計6人が清水戦で先発した選手たちだ。ただ彼らの連続スタメンはディフェンダーの遠藤とマウリシオは守備陣の選手層の問題からも当然で、矢島は中盤のコンダクターとして、そして武藤は前線トライアングルの攻守両面を適切に機能させる存在として堀監督が重用している証なのかもしれない。浦和は他に3バックの左に日本代表への招集で不在の槙野智章に代わって田村友、ダブルボランチの一角に青木拓矢、右サイドに駒井善成、1トップに李忠成が入り、U-21枠で伊藤涼太郎が右シャドーを務めた。ちなみにU-21枠とは21歳以下の選手を1名以上先発に含める(決勝を除く)ルヴァンカップの新レギュレーションで、浦和は今回伊藤とベンチに入った2種登録の橋岡大樹(浦和ユース)がその対象選手だった。

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