ターンオーバーを敷き、辛くも勝ち点1を持ち帰る【島崎英純】2017Jリーグ第26節・ジュビロ磐田戦レビュー

過密日程でターンオーバーを採用

 浦和レッズは過密日程の中で戦っている。Jリーグ第26節・ジュビロ磐田戦の後は中2日で天皇杯4回戦・鹿島アントラーズ戦が控え、続いて中2日でJリーグ第27節・サガン鳥栖戦を行った後に中国・上海へ飛び、中3日でAFCアジア・チャンピオンズリーグ準決勝第1戦の上海上港戦が待ち受けている。また、上海戦の後にも中3日でJリーグ第28節・ベガルタ仙台戦のためにアウェー・仙台へ赴き、ここでようやく国際Aマッチウィークに入って約2週間のインターバルを迎える。

 堀孝史監督は当然今後のスケジュールを考慮しているはずで、今回の磐田戦では前戦のACL準々決勝第2戦・川崎フロンターレ戦から阿部勇樹、柏木陽介、ラファエル・シルバの3人をスタメンから外して臨んだ。このうち、ラファエルはベンチ入りすらしなかったが、おそらく鳥栖戦、そしてラファエル自身今季2試合2得点している上海上港戦を見据えて温存されたのだと思う。

 堀監督が送り出したメンバーはGK西川周作、ディフェンスラインは4バックで右から森脇良太、マウリシオ・アントニオ、遠藤航、槙野智章、アンカーに青木拓矢を据え、インサイドハーフに矢島慎也&武藤雄樹のセット。両ウイングは右に今季リーグ戦初先発の平川忠亮を起用し、左に高木俊幸、1トップに興梠慎三の4-1-4-1だった。

 かたや磐田の名波浩監督は3-2-4-1で臨み、GKカミンスキー、3バックは右から高橋祥平、大井健太郎、森下俊、ダブルボランチにムサエフ&川辺駿、右サイドアタッカー・小川大貴、左サイドアタッカー・宮崎智彦、ダブルシャドーに中村俊輔とアダイウトンで、1トップに川又堅碁という布陣だった。

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