【コラム】オリヴェイラ監督体制を検証。現チームの問題点を解消する術は、実はシンプル

バランス重視

サッカーチームを構築する中で、プロの指導者が成熟したプロサッカー選手に対して指導を行い、結果を得ることの困難さを目の当たりにしてきた。特にJリーグの世界では攻撃よりも守備の構築に比重を置く傾向があり、攻撃面は選手の発想と個人能力に頼る度合いが強かった。

 一方で、過去10年のJリーグを振り返って見ると、攻撃、守備のどちらかに傾倒したチームが結果を得られるケースは少かならずある。2007シーズンから2017シーズンの間でリーグ優勝、もしくは年間勝点1位(2015、2016シーズン)に輝いたチームの中でリーグ最多得点を挙げたのは2015シーズンのサンフレッチェ広島と2017シーズンの川崎フロンターレの2例だけだが、リーグ最少失点チームの場合は2009シーズンの鹿島アントラーズ、2013、2015シーズンの広島、そしてチャンピオンシップ決勝で鹿島アントラーズに敗れてタイトルを逃した年間1位の浦和レッズの4例がある。

過去10年のJリーグ優勝チーム

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