【コラム】見えてきた、オリヴェイラ体制の骨格ー天皇杯3回戦・松本山雅戦スタメン予想

キャンプの成果を見せられるか

 静岡県静岡市の『Jステップ』で実施された強化キャンプは熾烈を極めた。連日午前午後の2部練習を敢行し、その練習時間はたいてい各1時間30分に及んだ。時折どちらかの練習を室内調整に留めることもあったが、8日間のキャンプで一度もオフ日を設けなかった点に、その厳しさがうかがえる。

 オズワルド・オリヴェイラ監督は就任当初、浦和レッズの選手たちのフィジカルに懸念を抱いていたという。90分間を通して試合を戦い抜ける体力の欠如を痛感した指揮官は、あえてシーズン中のこの時期に体力強化を図った。この影響がどう出るかは今後の試合内容を精査しなければならない。劇的にフィジカルが向上して相手を凌駕できる可能性もあれば、負荷の掛かる鍛錬によって一時的な体力低下に見舞われて成績を落とすかもしれない。ただ、いずれにしてもオリヴェイラ監督は中長期的な視野でフィジカル強化が必須と判断したのだろう。いずれにしても、オリヴェイラ監督のチーム構築手法は近視眼的な見方ではなく、長い期間での成長度を見据えて評価しなければならないだろう。

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