閉塞感を打破した浦和。阿部と森脇がもたらした変化【島崎英純】2018Jリーグ第22節・ジュビロ磐田戦レビュー

相手の思惑はミラーゲーム

 ジュビロ磐田の名波浩監督が目論んだのはミラーゲーム化だった。前節のヴィッセル神戸戦では4-1-4-1から後半に4-2-3-1へ移行したが、今回の浦和レッズとの一戦では最初から3-4-2-1で臨んだ。神戸戦から入れ替えた選手はMF宮崎智彦、MF上原力也、FW大久保嘉人に代えてDF森下俊、MF山本康裕、MF山田大記。最近のゲームでアンカーを務めていた宮崎が負傷したことでダブルボランチの形成は予測できたが、右から高橋祥平、大井健太郎、そして開幕戦以来の先発出場となった森下をバックラインに擁し、中盤中央に田口泰士と共に山本を並べた布陣は最近とは異なるものだった。また大久保が控えに回して山田を先させたのも、勝ち星を積み上げらない現状を打破したい名波監督の思惑が透けて見える。

(残り 4476文字/全文: 4824文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

1 2 3
« 次の記事
前の記事 »