理想と現実のジレンマ。2戦連続大量失点【島崎英純】2018Jリーグ第24節・名古屋グランパス戦レビュー

相手エースが躍動

 凄まじいフィニッシュワークだ。名古屋グランパスのエースFWジョーがハットトリック。1-1で迎えた44分、ガブリエル・シャビエルの左足FKを滞空時間の長いジャンプで捉えて頭でワンバウンドさせながらゴールへ入れ込む。後半の70分に相馬勇紀の左クロスを面で合わせたボレーシュートは正確無比。そして79分に再び相馬のアウトスイングフィードをファーから仕留めた挙動はストライカーの才能を見せつける格好となった。単純に個人能力と括れない総合値の高さで浦和守備陣を蹂躙したジョーの存在は、その数々のゴールだけでなく、攻撃起点としても十分に機能していた。

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