甦った“オリヴェイラ流”。強固な守備で神戸を打ち砕く【島崎英純】2018Jリーグ第27節・ヴィッセル神戸戦レビュー

新体制の神戸はシステム変更

 吉田孝行監督、ゲルト・エンゲルス・ヘッドコーチらのコーチングスタッフを事実上解任し、ファン・マヌエル・リージョ新監督の就任を発表したヴィッセル神戸。リージョ監督は日本での就労ビザ取得手続きのためにまだチームを指揮できないことから、今節は林健太郎コーチが暫定で監督の任に就いてチームを率いた。

 林監督は吉田監督体制時とは異なる3-4-1-2を採用。また、選手の陣容にも手を加えて3バックは右から大崎玲央、渡部博文、橋本和、右サイドアタッカーに高橋峻希、左サイドアタッカーに三田啓貴を据えた。またダブルボランチは藤田直之と郷家友太、トップ下にルーカス・ポドルスキが鎮座し、ウエリントンと長沢駿が2トップを務めた。

 今節の埼玉スタジアムでのゲームは約1か月半前にチケットがソールドアウト。それは神戸MFのアンドレス・イニエスタが神戸の一員として埼玉に初見参する触れ込みがあったからで、埼玉スタジアムは55,689人もの大観衆で埋まり、その注目度も最大限まで高まっていた。しかし残念ながらイニエスタは右足付け根に違和感を覚えて帯同メンバーからも外れて欠場が決まった。

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