荒天の中で勝利して3連勝。ただ、反省点も多い【島崎英純】2018Jリーグ第28節・柏レイソル戦レビュー

台風24号が襲来

 超大型の台風24号が日本列島を縦断中。浦和レッズvs柏レイソルが開催される埼玉スタジアム周辺にも不穏な雨雲が発生し、今にも天候が大きく崩れることを予見させる中、この日のゲームには26,431人の観衆がスタジアムへ集った。関東地方は夜になってから台風の影響を受けて荒天になるとの情報があったため、事前にチケットを購入しても外出を控えた方もいるだろう。実際、試合中に激しく雨が降り出し、霧が立ち込めて視認が難しくなる時間帯もあった。また、突然の降雨でピッチ状況が激しく変わり、選手たちもプレーレベルを保つのが困難だっただろう。

 正直言って観客動員数は少なかった。ベストな環境ではなかったため、ゲームレベルも高かったとは言い難い。それでも、お互いの選手たちは必死に勝利を目指し、スタジアムへ駆けつけた両チームのサポーターは声を枯らして熱いサポートを続けた。個人的には、今回のゲームは貴重で崇高で、実際にこの目で観て、聴いて、本当に有意義だったと思っている。

 浦和のシステムは3-5-2。オズワルド・オリヴェイラ監督は前節のヴィッセル神戸戦で大勝(○4-0)した手応えを携えて2戦連続で同じシステム、同じ陣容を先発のピッチへ送り出した。この形の肝は中盤の形だ。いわゆるトリプルボランチで中央に青木拓矢、右に長澤和輝、左に柏木陽介が入る。

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