日々雑感−槙野智章『悔恨を力に』
浦和から唯一人
11月の国際Aマッチウィークを戦う森保一監督率いる日本代表に浦和レッズから選出されたのは、槙野智章唯一人だった。
森保監督体制のA代表はすでに9月(チリ代表/北海道胆振東部地震発生により中止、コスタリカ代表/○3-0)と10月(パナマ代表/○3-0、ウルグアイ代表/○4-3)にそれぞれ国際親善試合を戦っていて、槙野はいずれも選出されてコスタリカ代表戦とパナマ代表戦でフル出場している。また、今夏のロシアワールドカップでは当時浦和に在籍していた遠藤航(シント・トロイデン/ベルギー)と共に本大会のメンバーに選ばれてグループリーグ第3戦のポーランド戦でワールドカップ初出場を果たした。現在の浦和でこれだけの国際試合を積み上げている選手は彼以外におらず、その経験をチーム内に還元してくれることに期待したいところだーー。
と、ここまではお決まりのような言葉を並べたが、当の槙野本人はこれまでの自らの代表キャリアに全く満足していないだろう。
最近の槙野の佇まいや立ち居振る舞いは劇的に変化している。チームに貢献する意欲に溢れている点は以前と同じだが、どちらかというとセルフィッシュだった言動が、今はチーム全体を俯瞰して言葉を紡いでいるように感じる。それにはまず、彼自身が昨季負った悔恨があると思う。
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