2018年、年末のご挨拶とお礼

 2018年も終わりを迎えようとしています。また、来年、2019年5月1日からは平成から新たな元号へと変わり、一つの時代の節目ともなります。

 そんな中、浦和レッズの2018シーズンはある意味激動と言えるものだったように思います。堀孝史監督体制でスタートしたチームは早々に躓き、大槻毅暫定監督を経てオズワルド・オリヴェイラ監督が就任してからは心機一転、徐々にチーム強化が進み、Jリーグ、YBCルヴァンカップのタイトルこそ逃したものの、シーズン最終盤にクラブ史上12大会ぶり7度目となる天皇杯制覇を果たしました。この結果、浦和は来季のAFCアジア・チャンピオンズリーグへの出場権を獲得し、2年ぶりにアジアの舞台へ打って出ます。それに加えて、鹿島アントラーズを率いた時代にリーグ3連覇を達成した経験のあるオリヴェイラ監督は13年ぶりのリーグ制覇を当然目論み、ルヴァンカップ、天皇杯という国内3大タイトル獲得への野心をたぎらすはずです。

 また浦和は今年途中に強化部の体制が変わり、2019年2月1日付けで淵田敬三代表取締役に代わって現・取締役副社長の立花洋一氏が代表取締役社長の任に就くことが発表されたように、クラブフロント側も変革の時を迎えています。

 ただし、2018シーズンのJリーグでは川崎フロンターレが連覇を達成し、そのチーム力は盤石で、彼らの壁を打ち破るのは容易ではありません。またヴィッセル神戸を筆頭に、昨今のJリーグ各クラブはチーム強化を積極的に進める傾向にあり、少しでも後れを取れば、その実力を一気に引き離されてしまう恐れもあります。今回のオフシーズンで多くの有力選手が移籍を敢行しているのはまさにその流れで、浦和としても他クラブのアクションを黙ってみているわけにはいきません。

 浦和は2018年12月31日現在でMF平川忠亮の現役引退、そしてFWズラタン(未定)、FW李忠成(→横浜FM)との契約満了を発表し、GK榎本哲也(→カターレ富山)、MF武富孝介(→湘南ベルマーレ※レンタル移籍)の移籍もアナウンスされました。一方、移籍獲得の動向としてはFW杉本健勇(←セレッソ大阪)、DF鈴木大輔(←柏レイソル)、MF汰木康也(←モンテディオ山形)の獲得がすでに決まり、新加入選手としてMF池髙暢希(浦和ユース)、DF大城蛍(浦和ユース)、GK石井僚(浦和ユース)のトップチームへの昇格と、DF岩武克弥(明治大)の加入が決まりました。その他、レンタル移籍中の選手に関してはMF駒井善成(コンサドーレ札幌)、DF岡本拓也(湘南)が完全移籍となり、MF伊藤涼太郎(水戸ホーリーホックへのレンタル終了後、大分トリニータへレンタル移籍)、FWオナイウ阿道(レノファ山口へのレンタル終了後大分へレンタル移籍)、井澤春輝(徳島ヴォルティスへのレンタル延長)のレンタル延長が発表されています。

 現在の選手陣容、総数を鑑みると、年が明けてからも浦和の移籍獲得に関するアクションは続きそうです。チームは2019年1月16日にトップチームの2019シーズン新加入選手記者会見及び新ユニフォーム発表を行い、1月17日から始動、そして1月22日から沖縄県金武町でキャンプを張って29日まで一次キャンプ。その後は一旦埼玉へ戻ってオフを挟み、2月1日から8日まで再び沖縄県金武町で二次キャンプを張ります。そして2月16日の『FUJI XEROX SUPER CUP 2019』で2019シーズンの幕が開けます。

 『浦研プラス』では、例年と同様に沖縄県でのキャンプの模様を連日レポート致します。また、新シーズンに入ってからは様々な企画をスタートさせ、一層のサイト内容充実に努めます。

 『浦研プラス』会員の皆様、2018シーズンも当サイトをご閲覧頂き、本当にありがとうございました。そして2019シーズンも変わらず、皆様と共に歩んでいけるように日々努力いたしますので、今後とも、何卒よろしくお願い致します!

 また、年始は1月4日までお休みを頂き、1月5日から更新を再開致します。

 最後に、皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。

『浦研プラス』島崎英純、福田正博

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