現体制ワーストの内容で、リーグ戦4連敗を喫する【島崎英純】2019Jリーグ第13節・サンフレッチェ広島戦レビュー

動きの鈍さが顕著

 動きが緩慢過ぎる。サンフレッチェ広島のトランジションについていけない。マンマークで対応しても振り切られるから簡単に打開される。2人目、3人目の守備者も遅れているから次々にパス展開され、最終局面に入られてしまう。1失点目はリベロのマウリシオ・アントニオがマーカーのドウグラス・ヴィエイラに引っ張られて右サイドへ誘導されたところから窮地を迎えている。それほどまでにマンマークするならば、マウリシオはその後もドウグラス・ヴィエイラに付き続けるべきだった。それなのに、左サイドアタッカー・柏好文にマウリシオが対応し、本来は柏のマーカーである森脇良太が曖昧なポジションを取った末に川辺駿とのパス交換で柏にゲインラインを越えられてしまった。柏のクロスはゴールバーが防ぐも、その返しに反応した森島司への寄せも甘い。完全マッチアップ策で臨んでいるのに局面強度が弱いのは致命的だ。

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